米トヨタ、3月の販売急増 「実質値引き」で巻き返し
asahi.com2010年3月31日14時44分
【ニューヨーク=山川一基】米国トヨタ自動車販売のジム・レンツ社長は30日、同社の3月の米新車販売が、前年同月比で30~35%の大幅増となる見通しを明らかにした。リコール(回収・無償修理)問題後に始めた「過去最大」という販売キャンペーンで、3カ月ぶりの増加にこぎつけた模様だ。
ニューヨーク国際自動車ショーの事前イベントとして開かれた「自動車フォーラム」に出席後、記者団に語った。
トヨタは大量リコールの影響で、1、2月は米販売が前年同月比約9%減。大手で一人負けの状態だった。3月2日からは、主要8車種を買った人にはローン金利を5年間ゼロ%とする過去にない規模の「実質値引き」を実施。スポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」が約2万2千台売れるなど、SUVや小型トラックが好調だったという。
レンツ氏は「古くからの顧客は戻ってきてくれたと思う。課題は新規顧客の獲得だ」と述べ、「数カ月で数字に表れるだろう」と自信を示した。ただ、4月も同様の販売奨励策を実施するかは「まだ決めていない」という。
またレンツ氏は、現在までにリコール問題で約170万台を修理し、そのうち約100台については修理後も改めて苦情を受けたことも明らかにした。
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豊田社長「トヨタは顧客に恵まれている」…グローバル品質特別委員会
(レスポンス) 3月31日(水)15時45分
豊田社長「トヨタは顧客に恵まれている」…グローバル品質特別委員会愛知県豊田市のトヨタ自動車本社で30日開催した「グローバル品質特別委員会」の初会合後に行った記者会見。
豊田章男社長は「きょうが品質管理の再出発の日にしたい」と述べ、今回の一連のリコール問題を通じて「もっともっとお客様のことを考えなさいよと、応援のメッセージを頂いたと思ってする」と心境を語った。
さらに「改めてトヨタのお客様は素晴らしい。恵まれていると実感した。しかも販売店は素晴らしいお客様との絆を普段から大切にしてくれた。今回、さらに、強い絆にしてくれたことは心強い。これからも“品質が命”をモットーに環境・安全に優れたワクワクする車作りを目指し、暖かく受け止めてくれた皆さんの期待に応えたい」と語った。
大量リコールなどの品質問題が取り沙汰されてから国内では4回目の豊田社長の会見。経営責任を厳しく追及された過去3回の“お詫び会見”のような緊張したやり取りもなく、記者からは一連のリコール問題を総括するような質問が多かった。(福田俊之)
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【自動車産業ニュース】
「進むべき方向明確」 トヨタ北米責任者が決意
2010年3月31日
トヨタ自動車の北米品質責任者(CQO)として「グローバル品質特別委員会」の第1回会合に出席したスティーブ・セント・アンジェロ常務役員は30日、本紙などの取材に対し、品質問題の震源になった北米の現状を「全体の環境は落ち着きつつあり、対策の実施を集中的に進める」と述べた。
米国の生産・開発会社の副社長を務めるアンジェロ氏は北米で品質問題が拡大した教訓を「顧客の声を真の意味で理解することが重要だ」と説明。フロアマットを重ねて敷くなど米特有の運転の仕方を例に挙げ「車の使い方や機能の啓発などを通じ、顧客が車をどのように使っているのかを把握する努力も必要だ」と説明した。
豊田章男社長らが出席した米議会の公聴会では、業界全体での取り組みの必要性が指摘されたが「まずは私たち自身の問題として信頼回復に努めたい。連携は良いことだが、各メーカーをまとめる時間は今のトヨタにはない」とした。
米国で起きたトヨタ批判に対しては「北米トヨタの全メンバーが心を痛めたが、そのこと自体が次への力につながっている。進むべき方向は明確で、その先にもっと強いトヨタがある」と述べた。
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【自動車産業ニュース】
「世界の信頼回復に全力」トヨタの品質特別委が初会合
2010年3月30日
トヨタ自動車は30日午前、大規模リコール(無料の回収・修理)の教訓を踏まえた品質保証の強化策として、豊田章男社長をトップとする「グローバル品質特別委員会」を発足させ、愛知県豊田市の本社で第1回会合を開いた。顧客の不具合情報に対応する「技術分室」を北米で拡充するほか、欧州や中国などで新設する方針をまとめた。
豊田社長は会合の冒頭、「オールトヨタの知恵を絞り、世界の皆さまから信頼されるよう全力を尽くしたい。いま一度、すべての業務プロセスをお客さま視点で見直したい」と強調。2月下旬の米下院公聴会への出席後、米欧などの生産現場や販売店を訪れ、今後の製品安全や品質向上に向けた意見交換に臨んだと説明した。
特別委の第1回会合には副社長らのほか、技術や生産、営業など全部門の役員、米欧中など海外5地域の責任者らが出席した。それぞれの課題を取り上げ、対策を議論した。
その結果、技術分室を北米で1カ所から7カ所に増設し、欧州に7カ所、中国に6カ所設ける方針を決定。品質管理の人材を育成する「CFトレーニングセンター」を日本、北米、欧州、アジア、中国に7月までに開設する。
豊田社長は会合後の会見で「販売店とサプライヤー(仕入れ先)、メーカーが一体となり、お客さまから再び信頼されることが私の目標だ」と述べた。
トヨタは、北米と欧州担当の外国人幹部を品質特別委員に任命。北米は米国の生産・開発会社の副社長を務めるスティーブ・セント・アンジェロ常務役員、欧州は現地法人副社長のディディエ・ルロワ常務役員を充てた。
特別委でまとめた改善策については、外部識者4人のチェックを受ける方針。6月ごろをめどに識者の評価結果を公表する予定。
asahi.com2010年3月31日14時44分
【ニューヨーク=山川一基】米国トヨタ自動車販売のジム・レンツ社長は30日、同社の3月の米新車販売が、前年同月比で30~35%の大幅増となる見通しを明らかにした。リコール(回収・無償修理)問題後に始めた「過去最大」という販売キャンペーンで、3カ月ぶりの増加にこぎつけた模様だ。
ニューヨーク国際自動車ショーの事前イベントとして開かれた「自動車フォーラム」に出席後、記者団に語った。
トヨタは大量リコールの影響で、1、2月は米販売が前年同月比約9%減。大手で一人負けの状態だった。3月2日からは、主要8車種を買った人にはローン金利を5年間ゼロ%とする過去にない規模の「実質値引き」を実施。スポーツ用多目的車(SUV)「RAV4」が約2万2千台売れるなど、SUVや小型トラックが好調だったという。
レンツ氏は「古くからの顧客は戻ってきてくれたと思う。課題は新規顧客の獲得だ」と述べ、「数カ月で数字に表れるだろう」と自信を示した。ただ、4月も同様の販売奨励策を実施するかは「まだ決めていない」という。
またレンツ氏は、現在までにリコール問題で約170万台を修理し、そのうち約100台については修理後も改めて苦情を受けたことも明らかにした。
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豊田社長「トヨタは顧客に恵まれている」…グローバル品質特別委員会
(レスポンス) 3月31日(水)15時45分
豊田社長「トヨタは顧客に恵まれている」…グローバル品質特別委員会愛知県豊田市のトヨタ自動車本社で30日開催した「グローバル品質特別委員会」の初会合後に行った記者会見。
豊田章男社長は「きょうが品質管理の再出発の日にしたい」と述べ、今回の一連のリコール問題を通じて「もっともっとお客様のことを考えなさいよと、応援のメッセージを頂いたと思ってする」と心境を語った。
さらに「改めてトヨタのお客様は素晴らしい。恵まれていると実感した。しかも販売店は素晴らしいお客様との絆を普段から大切にしてくれた。今回、さらに、強い絆にしてくれたことは心強い。これからも“品質が命”をモットーに環境・安全に優れたワクワクする車作りを目指し、暖かく受け止めてくれた皆さんの期待に応えたい」と語った。
大量リコールなどの品質問題が取り沙汰されてから国内では4回目の豊田社長の会見。経営責任を厳しく追及された過去3回の“お詫び会見”のような緊張したやり取りもなく、記者からは一連のリコール問題を総括するような質問が多かった。(福田俊之)
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【自動車産業ニュース】
「進むべき方向明確」 トヨタ北米責任者が決意
2010年3月31日
トヨタ自動車の北米品質責任者(CQO)として「グローバル品質特別委員会」の第1回会合に出席したスティーブ・セント・アンジェロ常務役員は30日、本紙などの取材に対し、品質問題の震源になった北米の現状を「全体の環境は落ち着きつつあり、対策の実施を集中的に進める」と述べた。
米国の生産・開発会社の副社長を務めるアンジェロ氏は北米で品質問題が拡大した教訓を「顧客の声を真の意味で理解することが重要だ」と説明。フロアマットを重ねて敷くなど米特有の運転の仕方を例に挙げ「車の使い方や機能の啓発などを通じ、顧客が車をどのように使っているのかを把握する努力も必要だ」と説明した。
豊田章男社長らが出席した米議会の公聴会では、業界全体での取り組みの必要性が指摘されたが「まずは私たち自身の問題として信頼回復に努めたい。連携は良いことだが、各メーカーをまとめる時間は今のトヨタにはない」とした。
米国で起きたトヨタ批判に対しては「北米トヨタの全メンバーが心を痛めたが、そのこと自体が次への力につながっている。進むべき方向は明確で、その先にもっと強いトヨタがある」と述べた。
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【自動車産業ニュース】
「世界の信頼回復に全力」トヨタの品質特別委が初会合
2010年3月30日
トヨタ自動車は30日午前、大規模リコール(無料の回収・修理)の教訓を踏まえた品質保証の強化策として、豊田章男社長をトップとする「グローバル品質特別委員会」を発足させ、愛知県豊田市の本社で第1回会合を開いた。顧客の不具合情報に対応する「技術分室」を北米で拡充するほか、欧州や中国などで新設する方針をまとめた。
豊田社長は会合の冒頭、「オールトヨタの知恵を絞り、世界の皆さまから信頼されるよう全力を尽くしたい。いま一度、すべての業務プロセスをお客さま視点で見直したい」と強調。2月下旬の米下院公聴会への出席後、米欧などの生産現場や販売店を訪れ、今後の製品安全や品質向上に向けた意見交換に臨んだと説明した。
特別委の第1回会合には副社長らのほか、技術や生産、営業など全部門の役員、米欧中など海外5地域の責任者らが出席した。それぞれの課題を取り上げ、対策を議論した。
その結果、技術分室を北米で1カ所から7カ所に増設し、欧州に7カ所、中国に6カ所設ける方針を決定。品質管理の人材を育成する「CFトレーニングセンター」を日本、北米、欧州、アジア、中国に7月までに開設する。
豊田社長は会合後の会見で「販売店とサプライヤー(仕入れ先)、メーカーが一体となり、お客さまから再び信頼されることが私の目標だ」と述べた。
トヨタは、北米と欧州担当の外国人幹部を品質特別委員に任命。北米は米国の生産・開発会社の副社長を務めるスティーブ・セント・アンジェロ常務役員、欧州は現地法人副社長のディディエ・ルロワ常務役員を充てた。
特別委でまとめた改善策については、外部識者4人のチェックを受ける方針。6月ごろをめどに識者の評価結果を公表する予定。