大高緑地の恐竜パーク計画に疑問の声 公園利用者「自然が学びの場」 中日新聞 2015/11/8

2015-11-08 | 社会

大高緑地の恐竜パーク計画に疑問の声 公園利用者「自然が学びの場」
 中日新聞 2015年11月8日朝刊
 名古屋市緑区の県営公園「大高緑地」に来年七月にオープンする恐竜のテーマパーク「ディノアドベンチャーライド名古屋」の計画に、公園利用者の一部から疑問の声が上がっている。自然環境への影響や騒音を心配する人たちが「大高緑地を愛する会」を結成し、十日までをめどに署名活動を始めた。
 県公園緑地課によると、施設は大高緑地の北西部にある若草山の西側約三・二ヘクタールの雑木林に整備。実物大の恐竜の模型約三十体がほえたり、動いたりする様子を自動カートや徒歩で楽しむ。施設の周囲は柵が設けられ、外から入れないようにする。隣接する駐車場から若草山につながる小道も通れなくなる。
 若草山を活動場所にゼロ歳児から年長児までの約六十人が通う自主保育グループ「あおぞら」にとって、雑木林は子どもが自然に触れる学びの場。計画は寝耳に水で、深尾真理子代表(58)は「小鳥のさえずりが聞こえる場所に、ガオーという音や人工物の恐竜はいらない」と話す。
 民間活力の導入を進める県の公募で「ディノアドベンチャーライド名古屋」が事業候補と決まったが、利用者や周辺住民、地元の緑区役所に事前説明がないまま、十月に計画が発表された。県の担当者は「園内の話なので、住民から意見を聞くことは考えていなかった」と認める。
 「大高緑地を愛する会」の溝口江理子代表(63)によると、雑木林から駐車場を挟んだ森にはオオタカが営巣している。オオタカは種の保存法で希少種に指定され、生息地の土地所有者に対し、「保存に留意しなければならない」と義務付けられる。県の担当者は「事業地内には営巣していない。影響がないよう配慮する」と話す。
 集めた署名は県に提出する予定。溝口さんは「全てを中止するのは難しいかもしれないが、園内で場所を変えられないのか。利用者も県も事業者も納得できるよう、意見を聞く姿勢を持ってほしい」と求めている。
 (奥田哲平)
 ◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です


大高緑地を愛する会を立ち上げました!

2015-10-30 20:36:34
テーマ:
大高緑地公園が大好きで利用している地元住民、大高緑地公園で活動しているグループなどで【大高緑地を愛する会】を立ち上げました!

    

愛知県は10月15日、テーマパーク『ディノアドベンチャーライド名古屋』を2016年7月にオープンすると発表しました。
大高緑地公園は名古屋市内でも多くの緑地帯を有する貴重な都市公園です。鳥類をはじめとする多くの生物が生息し、季節ごとの草木の変化は、訪れる人の目を楽しませ、県民の憩いの場となっております。
また幼稚園、小中学校等の遠足や野外活動の場ともなっており、子どもたちが自然と関わる大切な役割も果たしています。
しかし、近年の緑地はナラ枯れ、湧水の減少、カエルなどの両生類の減少など、生態系が崩れつつあり、悲鳴をあげているようにさえ見えます。それでもここ何年かオオタカの生息が確認されるなど、里山としての雑木林の保護はますます重要になっています。
その中での今回の計画は、2010年に名古屋で行われたCOP10で国際的に確認されて以来の“生物多様性”の精神から外れるものです。
また、今回の予定地は、住宅地に隣接し、自然豊かで静かな環境を求めて移り住んだ人たちにとって非常な驚きで、音のみならず、国道1号線をはじめとする近辺の道路の渋滞など、住環境に及ぼす影響について多くの人たちが不安に思っています。
よって今回、『ディノアドベンチャーライド名古屋』の計画について見直しを求めるべく、今後、署名活動や県に説明会を求めるなどの活動をしていく予定です。
この計画に疑問を持たれている方、私たちと共に活動してくださる方は、是非下記メールアドレスまでご一報ください。
大高緑地を愛する会に賛同してくれている保育グループが月曜日から金曜日まで若草山にいることが多いですので、署名活動に参加してくださる方や疑問を持たれてる方などいらっしゃいましたら、お気軽にお声かけください。
【大高緑地を愛する会】
代表者 溝口 江理子
TEL. 052-622-4202
mail. odakaryokuchiwoaisurukai@gmail.com

  ◎上記事は[大高緑地を愛する会]からの転載・引用です


◇ 大高緑地公園 恐竜ワールド体感 来夏オープン 実物大 動く模型30体 探検型テーマパーク 
 大高探検 恐竜ワールド体感 来夏オープン 実物大 動く模型30体
 中日新聞2015/10/15 Thu. 夕刊
 名古屋市緑区の愛知県営公園「大高緑地」に来夏、実物大の恐竜ロボットを見ながら、乗り物や徒歩で巡る探検型テーマパークが建設されることが分かった。民間企業が整備、運営する。ナラの木を中心とした樹林や斜面の地形を生かし、大人から子どもまで楽しめるアトラクションを目指す。

    

 愛知県の県営公園で民間の事業者が運営する施設ができるのは初めて。民間活力の導入を進める県が今春、事業者を公募し、岐阜県郡上市の明野高原キャンプ場で、同様の施設「ディノアドベンチャーライド」を運営する「エヌエーオー」を選んだ。
 大高緑地(約百㌶)では、北西部にある若草山と呼ばれる丘の西向きの斜面約3・2㌶を活用。ティラノサウルスやトリケラトプスなど恐竜の実物大の動く模型を30体ほど設置する。利用客は2㌔の林間コースを自動カートに乗って、20分かけて回る。400㍍の遊歩道も併設し、歩いて見ることもできる。料金はカート1300円、徒歩300円(いずれも大人)の予定。恐竜関連の商品などを置く売店も設け、年間10万人の利用を見込む。
 恐竜ロボットを使ったテーマパークは郡上市のほか、今年四月には福井県勝山市で別の事業者が運営する「かつやま恐竜の森」内にもオープン。いずれも人気を集めている。

   郡上市のディノアドベンチャーライド

 大高緑地は1963(昭和38)年に開園し、野球場やプール、ロングスライダーなどの遊具があり、2014年度の年間利用者は154万人。県都市整備協会が管理運営している。
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