(読売新聞 - 09月27日 14:52)
山口県光市の母子殺害事件差し戻し控訴審の被告弁護団に加わる4人(広島弁護士会)が、テレビ番組内で橋下徹弁護士(38)(大阪弁護士会)に懲戒請求を呼びかけられたことで業務を妨害されたとして、1人当たり300万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が27日、広島地裁(橋本良成裁判長)で開かれた。
原告の1人、今枝仁弁護士が意見陳述し、「被告人の利益を最優先する刑事弁護人の役割、活動の意味について適切な理解を求めていくため、訴訟を提起した」などと主張、全面的に争う姿勢を見せた。
橋下弁護士は事前に答弁書を提出していたため、出廷しなかった。
今枝弁護士は、橋下弁護士によるテレビ番組での主張について「弁護団の説明義務違反が懲戒理由になるという論理は詭弁(きべん)にしか聞こえない」とし、「橋下弁護士の言動は、刑事弁護人の職務遂行に委縮効果を生じさせ、被告人の権利保護を妨げる。極論すれば、すべての刑事弁護活動に対する業務妨害行為だ」と批判した。
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