消費税増税法案衆院通過 民主 反対57・棄権欠席19/小沢氏「総選挙、近いと予想。近いうちに決断」

2012-06-26 | 政治

民主 反対57で分裂状態に
NHK NEWS WEB 26日 16時12分
 社会保障と税の一体改革に関連する法案は、26日、衆議院本会議で採決が行われ、このうち消費税率引き上げ法案は、賛成多数で可決されました。
 この法案の採決で、民主党からはNHKの集計で57人が反対し、民主党は事実上の分裂状態に入りました。
 社会保障と税の一体改革に関連する法案は、26日午前、衆議院の特別委員会で、可決され、午後1時から始まった衆議院本会議に緊急上程されました。
 各党が賛成・反対の立場からそれぞれ討論を行ったのに続いて、順次、法案の採決が行われました。
 このうち、消費税率引き上げ法案は記名投票の形で採決が行われ、賛成363票、反対96票で、民主・自民・公明・国民新党・たちあがれ日本などの賛成多数で可決されました。
 この法案の採決に当たって、民主党からは小沢元代表や鳩山元総理大臣など、NHKの集計で57人が反対しました。
 小沢元代表と小沢氏に近い議員は、新党結成も視野に離党することも検討していて、まもなく国会内に集まって今後の対応を協議することにしており、民主党は事実上の分裂状態に入りました。
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増税法衆院通過 反対57 棄権欠席19 
日刊ゲンダイ2012年6月26日 掲載
 <小沢新党結成へ>
 民主、自民、公明の翼賛3派の圧倒的多数の賛成で、消費増税法案が26日午後、衆院を通過した。国会周辺で大規模デモが起きるでもなく、衆院本会議場の採決も混乱なく進んだ。全くどうしようもない国だが、そんな中で唯一注目されてきたのが、民主党内の造反者の数。国民生活をどん底に突き落とす消費増税問題が、議員の頭数と造反ショーだけに矮小化されるのは間違いだし、そこに財務省と大マスコミの悪辣さが表れているが、結局、増税法案に対する造反者は76人だった。
 予定通り、26日午後1時から始まった本会議。各党の「賛成」「反対」の討論の後、「一体改革」法案のうち5法案の起立採決をはさみながら、社会保障制度改革案、こども園法改正案に対する記名投票に移った。問題の消費増税法案の記名投票は、午後3時過ぎに始まった。
  これに先立って小沢グループは議員会館の会議室に集まり、結束して反対することを確認。その通りにグループの議員が次々と青票を投じた。鳩山元首相も約束通り、反対票を投じ、鳩山グループの松野頼久議員や川内博史議員などが続いた。中間派では1年生の福島伸享議員や福田衣里子議員も反対で、大きな拍手が起きた。
  反対票は計57票。欠席・棄権が羽田孜元首相、福田昭夫総務政務官など19人だった。
  予想通りとはいえ、造反者が「54人」を超える大量になったことで、野田執行部は処分を断念せざるを得なくなっている。しかし、小沢グループは本会議終了後に再び集まり、そこで「新党結成」を話し合う。それとは別に、鳩山グループも新党旗揚げの準備に入り、中間派議員の受け皿にする構想が浮上している。そうなれば民主党は3分裂。政界再編が事実上スタートすることになる。

        

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<来栖の独白>
>鳩山グループも新党旗揚げの準備に入り、
 これは違うのではないか。
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小沢氏会見“信念のもとで反対”
6月26日 18時18分
 民主党の小沢元代表は、みずからに近い議員との会合のあと、記者団に対し、「年金医療についても、われわれの改革案を掲げて、政権交代を実現した。一切、棚上げして消費増税だけを先行すると、これは私どもの国民が決して納得しない。許さない行為だ。そういう信念のもとで本会議で反対の意思表示をした」と述べました。
そのうえで小沢氏は、「今まで同じ思いで行動をとった多くの仲間とと共に、私たちの意思表示を明確にできたことは大変よかったと思っている。われわれは参議院の審議を通じても、国民の気持ちに対して何とか消費増税を阻止できるような努力をしたい」と述べました。
 そして小沢氏は、今後の対応について「野田総理大臣が政治生命を懸けると言っていた。法案は衆議院を通った。それに反対したということなので、それなりに、今後対応をしていかなければならない。今までベストの策は、民主党が国民に訴えた原点に返ること、初心を思い出すことだと申し上げてきた。消費増税が強行されたことによって、最善の策をとる可能性は非常に小さくなってしまいましたが、なお最後の努力をして、原点、本来の民主党の在り方に変えるということを、政府、あるいは党執行部に対し主張していく」と述べました。
 一方で小沢氏は、「総選挙もかなり近いということも予想されるので、いたずらに時間を経過させるわけにいきません。近いうちにどうするかの決断をしなくてはならないだろうと思いますが、きょうはみんなの一任を、私にすべて任せるということで了承していただきましたので、みんなの気持ちを胸におきながら、最後の努力をし、最終の結論を出したいと思っている」と述べました。


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