維新 石原共同代表「一件落着」 ただ党内はガタガタ、公認辞退者も

2013-06-21 | 政治

維新、石原氏「一件落着」 ただ党内はガタガタ、公認辞退者も
産経新聞2013.6.21 20:56
 日本維新の会の石原慎太郎共同代表は21日、橋下徹共同代表(大阪市長)の慰安婦問題をめぐる発言などを批判したことに関連し、都内で記者団に「(橋下氏が謝罪の)メッセージを出したから、いいじゃないですか。一件落着だ」と語った。党内に広がる波紋を静めるのが狙いで、22日には東京・池袋で橋下氏と一緒に街頭演説を行い、良好な関係をアピール。今後の対応なども協議する。
 石原氏は、橋下氏の発言により党支持率が下落し、都議選や7月に予定される参院選の公認候補者が厳しい戦いを強いられていることから「大迷惑だ」と批判。党内に向けた釈明と謝罪を橋下氏に求めていた。このため橋下氏は20日、候補者らに謝罪のメッセージを送っていた。
 松井一郎幹事長(大阪府知事)も21日、急遽(きゅうきょ)、都内数カ所で都議選の応援に入り「(投票日まで)2日しかない。一人一人の口コミで票を稼ぐしかない」などと支援を訴えた。
 石原、橋下両氏の亀裂が表面化し、昨年の結党当時から指摘されてきた旧太陽の党と大阪維新の会の「東西対立」が再燃。橋下氏のメッセージを受けても「いっそ潔く退くべきだ」などと不満はくすぶっている。
 さらに、参院選奈良選挙区から立候補を予定していた県議の山本進章氏(58)が「維新は選挙を戦える状況ではない」などとして出馬を取りやめる意向を表明。都議選の結果次第では公認辞退者が増える可能性がある。
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橋下氏、石原氏に謝罪=都議選控え「和解」-慰安婦発言
時事通信2013/06/21-19:30
 日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)が20日、石原慎太郎共同代表に電話し、従軍慰安婦発言をめぐる一連の騒動について謝罪し、石原氏がこれを受け入れたことが分かった。維新関係者が21日、明らかにした。橋下発言をめぐっては、石原氏が「大迷惑」として批判を強めていたが、23日投開票の東京都議選や7月の参院選を控え、亀裂修復を演出した形だ。
 関係者によると、橋下、石原両氏は結束して都議選、参院選を乗り切ることも確認。22日には東京・池袋駅前でそろって街頭演説を行い、維新への支持を訴える。 
 橋下氏は石原氏との電話で、一連の発言で「戦況を苦しくしてしまった点は申し訳ない」とするメールを都議選や参院選の候補者に送ったことを説明。石原氏は「分かった」と応じたという。
 橋下氏と石原氏の対立に関しては、党内で「選挙にマイナス」との危機感が強まっていたが、石原氏は21日、党幹部に対し「橋下君との問題は解決した」と伝えた。
 電話での謝罪や、両氏そろい踏みの街頭演説が決まったことを受け、22日に都内で行う予定だった両氏の会談は見送られることになった。(2013/06/21-19:30)
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橋下氏と慎太郎氏が都議選で合同演説 維新、意思疎通狙いも
zakzak2013.06.21
 日本維新の会の橋下徹(大阪市長)、石原慎太郎両共同代表が22日、東京都議選(23日投開票)の街頭演説に合同で臨むことが分かった。橋下氏の慰安婦発言に対し、慎太郎氏は「大迷惑だ」「終わったね…この人」と語るなど、両氏の亀裂が指摘されており、注目の大接近となりそうだ。
 合同演説は、JRや私鉄各線の駅前5カ所で行われる。演説の前後に、意思疎通を図るための機会を設ける可能性もあるという。
 これに先立ち、橋下氏は20日、都議選候補者らに「僕の個人的な政治的信条に基づく態度、振る舞いによって皆さんの目の前の戦いが大変厳しいものとなってしまった。申し訳ない」という謝罪メッセージを出した。
 維新の松井一郎幹事長(大阪府知事)は同日、都議選の勝敗ラインについて「現状(3議席)維持だけでは勝ったとは絶対言えない。下回れば敗退だ」と発言。34人の公認候補を擁立しながら、たった3議席という低めのハードルを設定した。
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【参院選2013 奈良】維新候補が出馬辞退へ「戦える状況ではない」 参院選奈良選挙区
産経新聞2013.6.21 12:54
 日本維新の会公認で参院選奈良選挙区から出馬予定だった奈良県議、山本進章氏(58)が21日、立候補を取りやめる意向を明らかにした。取材に対し「日本維新は選挙を戦える状況ではないと判断した」と語った。
 日本維新幹事長の松井一郎大阪府知事は東京都内で記者団に「辞退が出るなら、また探すしかない」と述べ、新たな候補擁立を目指す考えを示した。
 山本氏は昨年の衆院選前、日本維新の協力団体「奈良維新の会」を設立し、代表に就任。日本維新が3月末に発表した参院選1次公認で奈良選挙区候補に決まっていた。
 日本維新は、橋下徹共同代表の慰安婦発言が問題化して以降、参院選比例代表の立候補予定者が出馬を辞退するケースが相次いでいた。
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橋下氏、謝罪メールで“火に油”送信人任せで「誠意ない」
 2013年6月21日06時05分  スポーツ報知
 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長(43)が、参院選の候補者と東京都議選の候補者らに向け、自らの従軍慰安婦発言について謝罪メールを送ったことが20日、明らかになった。だが、このメールは選挙の責任者2人のみに送り、転送を依頼するという人任せのものであることも判明。自ら直接、各候補に送らなかったことで党内からは「誠意があると言えるのか」などの声が噴出、かえって火に油を注ぐ結果となってしまった。
  石原慎太郎共同代表(80)の橋下氏批判から2日。来る選挙の候補者、支援者らへの謝罪をかたくなに拒み続けてきた橋下氏がついに“ごめんなさいメール”を送った。
  参院選と都議選の候補者に向け、自らの発言の悪影響を認めた上で「みなさんの選挙を苦しい立場にして申し訳ない」と謝罪。18日に石原氏が「苦労している仲間に悪かったと声をかけるのがリーダーの振る舞いだ」と発言したことに応じたメールとみられる。
  だが、このメールの送信方法を巡り、新たな批判も飛び出した。自らの手で直接、候補者に送らず、各選挙の担当者2人だけに送信。その上で「以下のメッセージを候補者に送っていただけないでしょうか」と転送を依頼したのだ。
  この“人任せ”ぶりに党内から反発の声が上がった。ある維新関係者は「本当に誠意があるなら、自らの手できちんと候補者に送信すべき。手間を惜しんでいる時点で話にならない」と怒りを見せた。「政界は、一般の人よりも『人間関係、人のつながり』を異常に重視する世界ですからね」。ドライな対応は、誠意がないと受け取られやすいという。今回のメールは、ある意味、逆効果。党内一部に、さらなる不信感を買ってしまった。
  メールの文面も、良くなかった。100%謝ったわけではなかった。「ただ戦況を有利にするためだけに、政治的態度、振る舞いを左右させることは、維新の歩みにおいて一度たりともありませんでした」とつづり、「有利になるか不利になるか考えた途端、大仕事はできなくなる」と、選挙での候補者の当落を考慮しないと受け取れる文言もあった。慰安婦発言の撤回の意思もなし。別の維新関係者は「この文面を見せられて『日本を変えるためにともに戦いましょう』って言われても…。なんか悲しくなっちゃうよね」と嘆いた。
  23日の都議選の投開票まであと2日。同選挙の結果次第での辞任を表明した橋下氏だが、挽回の期間はほとんど残されていない。世論調査では、都議選で、現状維持の3議席を獲得できるかも微妙な状況。「謝罪メール」で、悪い流れをすっぱり断ち切る、といかなかったようだ。
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「弁護士の限界」石原氏 バッサリ / 「都議選敗北なら共同代表辞任」橋下氏 2013-06-20 | 石原慎太郎 
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【橋下氏慰安婦発言】石原慎太郎共同代表が「謝れ」「大迷惑」「終わったね…この人」参院選次第で進退も 2013-06-19 | 石原慎太郎 
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