万博批判の玉川氏を「入れさせん」言論統制と批判相次ぎ 大阪知事が謝罪

2024-04-20 | 社会

万博批判の玉川氏を「入れさせん」 大阪知事が謝罪 言論統制と批判相次ぎ

  特 報  中日新聞 2024.04.19(Fri) 

 2025年大阪・関西万博を巡り、地域政党・大阪維新の会代表の吉村洋文大阪府知事が3月、テレビコメンテーター玉川徹氏の万博会場への出入りを禁止すると発言した。「言論統制だ」などと批判が相次ぎ、撤回して謝罪。だが、自身の「出禁」発言の重みをどこまで分かっているのだろうか。 (木原育子)

記者会見で玉川徹氏への発言を撤回、謝罪する吉村洋文大阪府知事=10日、大阪府庁で
記者会見で玉川徹氏への発言を撤回、謝罪する吉村洋文大阪府知事=10日、大阪府庁で
 
 「ぼくからいいですか。大丈夫ですかね、発言させていただいて」
 今月10日の大阪維新の会の記者会見。冒頭でそう切り出した吉村氏は「政治集会とはいえ、不適切な発言で、間違っていた。玉川さんに謝罪します」と述べた。終始、硬い表情を崩さなかった。
 「不適切」発言があったのは3月23日、大阪府茨木市で開催された「維新タウンミーティングin茨木」。
 吉村氏は、建設費約350億円とされる万博会場の木造環状屋根「リング」を絶賛。「今、批判している、名前言えませんけどもモーニングショーの玉川徹。批判するのはいいけど、入れさせんとこと思って。『入れさせてくれ』『見たい』といっても、もうモーニングショウは禁止。玉川徹禁止と言うたろかなと思う」と発言した。
「モーニングショー」は玉川氏が出演するテレビ朝日の情報番組。リング建設などに疑問の声を上げていた。交流サイト(SNS)では、官公庁が都合の悪いメディアを拒否する「出禁発言」との批判が噴出。「権力が番組を選別するような発言は問題」「言論統制につながるのでは」といった声が渦巻いた。
 これに対し吉村氏は今月1日、「政治家として政治的な意見を言った。出禁にする権限が全くないという前提での発言だ」と反論。日本維新の会の馬場伸幸代表もX(旧ツイッター)に「イッツ・ア大阪ジョーク。わからんかな」と投稿し、助け舟を出した。
 だが3日には、元大阪市長で弁護士の橋本徹氏が民放番組で「自分の行動で相手側の自由を奪うようなペナルティーを加えるようなことはまずい」と発言。前大阪市長の松井一郎氏も6日、自身のYouTubeチャンネルで「もっと広い心で(万博会場へ)玉川さんを案内してあげて」とたしなめていた。
  (以下略)
 
 ◎上記事は[中日新聞]からの書き写し

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