トヨタ自動車は4日、2009年までにスタートする裁判員制度で、社員が裁判員に選任された場合に備え、有給の特別休暇制度の導入を検討していることを明らかにした。キヤノンも裁判員制度に参加しやすいように制度を整えることを検討しており、他の企業も対応を迫られそうだ。
トヨタが検討しているのは、社員が裁判員の職務に従事する期間はすべて給与を保証する制度で、詳細については今後詰める。
現行の就業規則でも、社員が公務に従事する場合は有給の特別休暇が適用される。これとは別に、裁判員になった場合の扱いを規則に明記することで、裁判員として職場を離れる社員の負担を軽減する狙いがあるという。