【自殺ほう助の罪で逮捕】猿之助容疑者が恐れた「芸能生命を脅かすほどのスキャンダル」
2023/06/29(木) 9:03配信
母親・延子さんへの自殺ほう助の罪で逮捕された歌舞伎俳優で「四代目市川猿之助」こと喜熨斗孝彦容疑者。なぜ彼は凶行に走ったのか。前半記事「【市川猿之助容疑者逮捕】自殺ほう助で逮捕もなおも残る『向精神薬』『ビニール袋』『一家心中』の謎」より続けて紹介する。
何が一家を追い詰めたのか――
歌舞伎俳優の「四代目市川猿之助」こと喜熨斗孝彦容疑者(47歳)の逮捕は歌舞伎界のみならず、社会に大きな衝撃を与えた。
だが、まだまだ多くの謎が残るこの事件。
その一つは、いったい何が家族を追い詰めたのか、という点だ。
「猿之助さんは『女性セブン』の報道がきっかけ、との旨も明かしているようです。5月17日には両親とともに家族会議をして、『死んで生まれ変わろう』という方向性にまとまった。女性セブンが直撃したのは15日。それより前から取材は進んでいましたし、所属する松竹にも質問状は送られていた。なので対策をとる時間はあったはずです。
たしかに、パワハラ・セクハラが告発されたと問題になることは猿之助さんにとっては耐え難いことだったかもしれない。しかし、『死んで生まれ変わる』なんてことを言わせ、両親とともに死を選ぶ必要はなかったのではないでしょうか」(スポーツ新聞芸能デスク) 亡くなった段四郎さんは、一門の名バイプレーヤーだった。名門「澤瀉屋」に生まれ、父は「二代目市川猿之助」、兄は「三代目市川猿之助」こと猿翁さん(86歳)という出身。二枚看板の一人として、猿翁さんと共に一門を盛り上げてきた。数々の舞台に立ち、評価は高かった。段四郎さんは猿翁さんが考案した「スーパー歌舞伎」にも出演。キーパーソンを演じるなど「澤瀉屋」の公演にはなくてはならない存在だったという。
だが近年では、ガンを患うなどして舞台に登場する機会はめっきりと減っていた。それに寝たきり状態になっており、延子さんが自宅で介護をしていた。 喜熨斗容疑者のパワハラ・セクハラスキャンダルに追い打ちをかけたのは、こうした家庭の問題だったのだろうか。
Aさんに向けた遺書の中身
「いくら老々介護の状態とはいえ、各種の福祉サービスも受けられたはずです。多忙ながら猿之助さんも同居していましたし、段四郎さんの親戚筋の方も介護を手伝っていたとされています。生活に困っていたわけではないし、相談先や支援先なかったわけもはない」(舞台関係者)
なにより、事件発覚直後に見つかった遺書とみられる喜熨斗容疑者の書き置きも不可解なのだ。
「スケッチブックに書かれて、床に立てかけられていました。猿之助さんが付き人の『Aさん』に向けて書かれたとみられ、《次の世で会おうね》と。このAさんは発見現場に居合わせたそうです。膝から崩れて落ちるようにして号泣している姿も目撃されています」(前出のスポーツ新聞デスク、以下同) だが、松竹の公式見解では、現場にいたのは女性マネージャーのみ。Aさんの存在について明言することはなかった。
「Aさんは俳優業の傍ら、個人的に身の回りの手伝いをしている役割とも言われています。ただし、その関係はもっと親しいものだった。関係者によると人目もはばからず口喧嘩をするような間柄だったといいます」
ほかにも遺産はこのAさんに譲る旨の書き置きもあったとされる。喜熨斗容疑者は両親も亡くなったあと、Aさんに財産を譲ろうと考えたのだろうか――。
喜熨斗容疑者の個人的な思いが原因だとすれば、彼の両親まで死を選ぶことなど余計に考えられない。理由がほかにあった可能性を前出の芸能デスクが明かす。
「パワハラ・セクハラはあってはならないこと。猿之助さんが被害者や関係者に真摯に謝罪をしてしかるべき対応をとることで、時間はかかるかもしれませんがいくらでもやり直しをすることもできたはずです。
いくら彼が繊細であっても。いい大人。報道にショックを受けたとはいえ責任の取り方も十分に理解はしていたはずです。ただ、関係者の間では、猿之助さん周辺では今回記事になったこと以上のスキャンダルがあったのでは…とも噂されています」
ハイテンションな様子で
それは芸能生命を脅かすほどの内容で、喜熨斗容疑者はその内容が世に出ると恐れたのではないか、と前出の芸能デスクは推測している。
「事件前日に出演する映画のマスコミ向け試写会があったのですが、猿之助さんはドタキャンしたんです。公演の最中といえば説明はつきますが、『家族会議』を開くため、試写会どころではなかったのではないでしょう。その数日前には関係者がハイテンションというか、異様なテンションだった猿之助さんも目撃しています」
さらに事件前日に試写会が行われていた映画「緊急取調室The FINAL」(天海祐希主演)の公開はすでに延期されている。
所属事務所は逮捕されたことを受けてホームページにてコメントを発表。〈司法による最終的な判断がなされるまで所属契約に関する見解について申し上げることは差し控えさせて頂きます〉などとしている。
歌舞伎の公演を行う松竹もコメントを発表。「猿之助の家族内の事件であることにも鑑み」としたうえで、〈会社としての見解について申し上げることは差し控えさせていただき、今後の捜査等を見守りたいと存じます〉と記していた。
「事件が起きた当初は『今後はAさんが猿之助さんのことを支えていくのでは』、なんてことも言われていました。でも、それも難しいでしょう。猿之助さんは愛する人を一度に失った。これから先のことを考えたときに、とても心配しています」 喜熨斗容疑者が恐れ、両親を死に追いやったものの正体が明らかになることがくるのだろうか――。
週刊現代(講談社)
最終更新:6/29(木) 16:13 現代ビジネス
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です