堀被告、生涯償いにと無期求める 闇サイト事件で一審死刑
名古屋市で2007年、会社員磯谷利恵さん=当時(31)=が男3人に拉致、殺害された「闇サイト」事件で、強盗殺人などの罪に問われた堀慶末被告(35)と川岸健治被告(43)の控訴審公判が18日、名古屋高裁(下山保男裁判長)であり、被告人質問や、磯谷さんの母富美子さん(59)の証人尋問などがあった。
一審で死刑判決を受けた堀被告は弁護側に罪の償い方を聞かれ、「死はある意味で楽な選択。自分の生涯を罪の償いにささげられればと思う」と述べ、無期懲役判決を求めた。堀被告の母親も出廷し、「生きながら償ってほしい」と述べた。
一審判決で無期懲役だった川岸被告は、自首した理由について「自分にも子供がいるし、(磯谷さんに対し)よくよく考えるとそこまでやらなくてもよかったのに、と思ったから」と説明した。
一方、富美子さんは「見知らぬ男たちに娘を惨殺された。どうか死刑判決を下してもらえるよう、お願いします」と涙ながらに訴えた。2010/10/18 18:53 共同通信
◆ 闇サイト殺人事件 控訴審(2010年8月9日~)「闇のなかから 生き返ってくる 人間の すがた 目の色」
◆ 闇サイト殺人事件判決の要旨 記事(闇サイト殺人判決/上・中・下) 2009-03-19