今市事件発生から9年 初公判は次年度か
SOOS下野新聞 2014年12月1日 朝刊
2005年12月に日光市(旧今市市)大沢小1年だった吉田有希ちゃん=当時(7)=が殺害された事件は1日、発生から丸9年を迎えた。今年6月、殺人容疑で鹿沼市西沢町、無職勝又拓哉容疑者(32)が逮捕、殺人罪などで起訴され、現在は裁判員裁判に向けて検察側、弁護側が公判で採用する証拠や争点を整理する公判前整理手続きが進められている。起訴内容を認めるかどうか、弁護側の方針が最大の焦点で、年度内の公判開始は難しいとみられている。
裁判官、検察官、弁護士による公判前整理手続きは8月5日の第1回協議からこれまで4回開かれた。第4回協議には勝又被告本人も出席。証拠のやりとりから、主張を整理する段階に入っているとみられる。
弁護側は公判前整理手続き開始時から取材に応じていない。勝又被告は黒羽刑務所宇都宮拘置支所に勾留されているが、弁護人以外との接見が禁止された状態が続いている。
初公判の期日の見通しについて、司法関係者は「双方の主張がまとまってから、裁判員の選定に約2カ月かかることを考慮すると、年度内は難しい」と、来年度以降になるとの見通しを示す。
捜査当局は任意の取り調べ段階から録音・録画(可視化)していた。勝又被告の供述の信用性の確保を中心に状況証拠を積み重ねて有罪立証していくとみられるが、捜査幹部は「立証は全く問題ない」と自信を見せている。
◎上記事の著作権は[下野新聞]に帰属します
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇ 栃木 小1女児〈吉田有希ちゃん〉殺害事件 勝又拓哉被告「取り調べ録画テープ」は物証なしの壁を突き破るか 2015-01-17
◇ 勝又拓哉容疑者を殺人罪で起訴=栃木今市市 女児殺害容疑—宇都宮地検 2014-06-24
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
◇ 今市 女児殺害事件 勝又拓哉容疑者「吉田有希ちゃんが夢に出てくるから自供したい」/猟奇的なものを押収 2014-06-04
.................................