新幹線殺傷公判「首切り落とそうと思った」
2019.12.3 19:08社会裁判
昨年6月、東海道新幹線で乗客の男女3人が殺傷された事件で、殺人や殺人未遂の罪に問われた無職、小島一朗被告(23)の裁判員裁判の第2回公判が3日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)で開かれた。被告人質問で小島被告は「(被害者の)首を切り落とそうと思って、集中的にねらった」などと殺害時の状況を語った。
小島被告は弁護側の質問に、長野県内でホームレス生活をしていた昨年3月中旬から犯行の計画を立てたとし、「刑務所に入るのが子供の頃からの夢だった。餓死するのではなく、刑務所に入ろうという心境の変化があった」と説明した。
一方、犯行現場に新幹線を選んだのは、「ぱっと新幹線がひらめいて、その他の手段を考えなかったから」とした。3日の公判では、検察側が小島被告の父親の供述調書を読み上げた。調書の中で、父親は「父として命の大切さを教えることができず、とにかく申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、被害者に謝罪の意を示した。
証人尋問では、事件が起きた新幹線に乗務していた車掌長の男性が、犯行時の小島被告の様子を「倒れている被害者に馬乗りになり、首と肩に何回もなたを振り下ろしていた」「制止しようと『やめてください』と声をかけたが、反応はなかった」と証言した。
起訴状などによると、小島被告は昨年6月9日夜、新横浜-小田原間を走行中ののぞみ車内で、女性2人をなたで切り付けてけがを負わせ、止めに入った兵庫県尼崎市の会社員、梅田耕太郎さん=当時(38)=にも切り付けるなどして、殺害したとしている。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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「3人殺すと死刑なので2人までに」 新幹線殺傷、公判で被告
毎日新聞2019年12月3日 19時31分(最終更新 12月3日 19時31分)
走行中の東海道新幹線の車内で隣席の女性ら3人を切りつけて死傷させたとして、殺人などの罪に問われた小島一朗被告(23)の裁判員裁判は3日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)で弁護側の被告人質問があった。小島被告は、刑務所に入るため事件を起こしたとした上で「3人殺すと死刑になるので、2人までにしておこうと思った」と述べた。
小島被告は2018年6月9日夜、新横浜―小田原間を走る「のぞみ」車内で隣席の女性2人をなたで切りつけて負傷させ、助けに入った兵庫県尼崎市の梅田耕太郎さん(当時38歳)の首などを切って殺害したとされる。被告は12号車の2人掛け通路側に座っていた。席を選択した理由を問われると「窓際にいる人を確実に1人は殺せるだろうと思った」と答えた。
新横浜駅を出発した後、事件を起こしたことについては「新横浜と名古屋の走行距離が一番長いので、この間でやろうと考えた」と語った。
公判では、男性車掌の証人尋問もあった。車掌の証言によると、乗務中に車両後方からパニック状態で逃げてくる乗客がいたため後方に向かうと、小島被告が梅田さんに馬乗りになって襲撃するのが見えた。車掌は「やめて。その人を助けさせて」と呼びかけたが被告は応じなかったという。【中村紬葵、国本愛】
◎上記事は[毎日新聞]からの転載・引用です
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新幹線殺傷の小島一朗被告「確実に殺せると通路側を」"刑務所入りが夢"
2019年12月03日 17時29分 TBS
東海道新幹線で乗客3人を殺傷した罪に問われている男が、3日の裁判で、「確実に1人は殺せるだろうと思って通路側の席を選んだ」などと話しました。
小島一朗被告(23)は去年6月、走行中の東海道新幹線の車内で乗客の男女3人をナタなどで襲い、会社員の梅田耕太郎さん(38)を殺害したうえ、女性2人にけがをさせたとして、殺人などの罪に問われています。小島被告は自分の席の隣に座っていた女性を最初に襲っていましたが、その理由について、3日の裁判でこう話しました。
「窓際にいる人を確実に1人は殺せるだろうと思って、通路側の席を選んだ」(小島被告)
その一方で、「3人殺したら死刑になるので、2人までにしようと考えていました」などとも語った小島被告。裁判では小島被告の父親の調書が読み上げられました。小島被告が中学生のときに、「水筒が欲しいと言われて中古の水筒を与えたら、包丁や金づちを投げつけてきた」と調書の中で明らかにしました。
「少年院に入れると思って、父親にトンカチを投げて、包丁を向けました。刑務所に入ることが子どもの頃からの夢だった」(小島被告)
また、自殺願望があるか問われた小島被告は、「子どもの頃からの夢である刑務所にもう少しで入れるでしょうから、全くありません」などと語りました。
裁判長から「質問だけに答えて下さい」と注意を受けるほど饒舌だった小島被告。4日は検察側による被告人質問が行われます。(03日21:10)TBS
◎上記事は[@niftyニュース]からの転載・引用です
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「刑務所が子どものころからの夢」 新幹線殺傷、犯行動機
社会 神奈川新聞 2019年12月04日 01:39
新横浜-小田原間を走行中の東海道新幹線で2018年6月、乗客の男女3人が刃物で殺傷された事件で、殺人や殺人未遂などの罪に問われた無職小島一朗被告(23)の裁判員裁判の第2回公判が3日、横浜地裁小田原支部(佐脇有紀裁判長)であり、被告人質問が行われた。被告は「子どもの頃から刑務所に入るのが夢だった」と犯行の動機を語った。
検察側によると、被告は両親との仲が良好とは言えず、祖母宅に引き取られて17年9月には祖母と養子縁組した。事件の半年前には祖母宅を出て、長野県内で野宿生活を送っていた。
公判で被告は、刑務所や少年院に入る願望をかなえるため、中学生ごろには父親へ包丁やトンカチを投げつけたほか、コンビニで万引を試みたことを明らかにした。16年ごろには自殺願望を抱くようになり、「ホームレスになって餓死するか、精神科に入院するか、刑務所に入るかの3択しかなかった」と振り返った。
無差別殺人を計画したきっかけには、家出中の18年3月に祖母と交わした電話を指摘。心配する祖母の言葉を絶縁宣言と曲解して受け止めた被告は「餓死ではなく刑務所に入ろうと、心境が変化した」とした。なぜ新幹線を選んだのかに関しては「パッとひらめいた。他の手段は考えなかった」と語った。
切符を購入する際、2人席の通路側を選んだ理由については「窓際の人を確実に1人殺すことができる」と説明。殺意をもって女性の頭を狙ったが「全然死ななかった」とし、「3人殺すと死刑になるので、2人までにしようと思った」とも話した。
死亡した男性に馬乗りになって切り付けた際、車掌長からやめるよう呼び掛けられた場面については「まだ生きていたので、構わずガンガンやった」と回顧。現在の心境を聞かれると「刑務所に入れるから、今は自殺願望は全くない」と言い切った。
* 新幹線3人殺傷事件 初公判 2019.11.28 小島一朗被告「殺すつもりでやりました」「見事に殺しきりました」
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* 新幹線「のぞみ」殺傷事件から1年 小島一朗被告「出所したら再び犯行を起こす」 2019/6/9
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◇ 新幹線殺傷事件 小島一朗容疑者を殺人と殺人未遂、銃刀法違反の罪で起訴 2018/11/19 「刑務所に入りたかった 無期懲役を狙った」
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◇ 新幹線殺人犯 小島一朗 実父語る「息子を棄てた理由」 『週刊文春』2018/6月21日号
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◇ 「新幹線殺人事件」 小島一朗容疑者の父親、「一朗君」と他人のように呼称 2018/6/11
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◇ 新幹線殺傷事件(2018/6/9) 両親・祖母・伯父への徹底取材で見えた「小島一朗」ができるまで
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