【今市事件裁判員裁判】 初の被告人質問、殺害など否定
下野新聞 2016/3月3日 17:06
2005年に吉田有希ちゃん=当時(7)=が殺害された今市事件で、殺人罪に問われた勝又拓哉被告(33)の裁判員裁判第4回公判が3日、宇都宮地裁で開かれた。午後3時過ぎからは勝又被告の初めての被告人質問が行われた。弁護側が有希ちゃんの殺害やわいせつ行為、遺体の遺棄などについて問うと「(事実では)ありません」「ないです」と否定した。「吉田有希さんは知らない人ですね」との質問には「はい」と答えた。
また、有希ちゃん殺害を自白した後に母親に対して送った謝罪の手紙について「最初は5枚ぐらいの違う内容だったが、看守に黒塗りにされた。『この内容じゃだめだ』と言われ、言われるがままに書き直しをさせられた」と主張した。
午前中には、検察側の証人として出廷した法医学者が、有希ちゃんの首にあった傷について「スタンガンによる傷と考える」と証言した。
◎上記事は[下野新聞]からの転載・引用です
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栃木7歳女児殺害、「僕は殺していない」被告人質問で涙拭い主張
TBS News 2016/3/3/16:58
11年前、栃木県で当時7歳の吉田有希ちゃんが殺害された事件の裁判員裁判で、被告人質問が行われました。自白から否認に転じた男は何を語ったのでしょうか。裁判は検察側と弁護側、真っ向から対立しています。
「吉田有希さんをナイフで刺し殺したという事実はありますか」(弁護士)
「ありません」(勝又被告)
2005年12月、茨城県常陸大宮市の山中で当時7歳の吉田有希ちゃんを殺害した罪に問われている勝又拓哉被告(33)。3日、初めての被告人質問で改めて無罪を主張しました。
今週月曜日に始まった今回の裁判。検察側は、勝又被告が一時自白したことを有力な証拠としているほか、「遺体に付着していた猫の毛はDNA鑑定の結果、被告が当時飼っていた猫のものとみて矛盾はない」などと指摘しています。一方の弁護側は、「自白には信用性と任意性がない」「遺体の猫の毛と被告の猫が『同じグループ』だと言えても『まったく同一である』とは言えない」などと主張し、全面的に対立しています。
「自分で引き起こした事件、お母さんやみんなに迷惑をかけてしまい本当にごめんなさい」 (勝又被告の手紙より)
また、2日の公判では、おととし2月、勝又被告が別の事件で逮捕・起訴された後、母親に出した手紙の一部が読み上げられました。この手紙をめぐっては、検察側が、「有希ちゃん殺害について母親に謝罪したものだ」と指摘する一方、弁護側や母親は、「別の事件を起こしたことについての謝罪だ」などと主張しています。
そして3日。2日に続き証人として出廷した被告の母親は、台湾出身の勝又被告が日本の小学校になじめなかったといった成育環境などについて証言しました。その後、被告人質問が初めて行われました。
「自分で引き起こした事件」について謝罪した手紙に関しては・・・
「殺人の調書にサインしてしまって、みんなに迷惑かけてごめんなさい。調書は強要されたもので 、僕は殺していません」(勝又被告)
こう書いたところ、黒塗りになった手紙が戻ってきたと勝又被告は主張しました。
「自分で書いたんじゃなくて、看守の人に言われて書いた」(勝又被告)
手で目を押さえるような仕草をみせながら、「僕は殺していない」と主張した勝又被告。
被告人質問は4日も行われる予定です。(03日16:58)
◎上記事は[TBS News]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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2016.3.3 20:54更新
【栃木女児殺害公判】被告人質問 「パニックになり調書にサイン」
平成17年12月に起きた栃木県今市市(現日光市)の小1女児殺害事件で、殺人罪に問われた勝又拓哉被告(33)は3日、宇都宮地裁(松原里美裁判長)で開かれた裁判員裁判第4回公判で「『人を殺したことあるでしょ』と何度も聞かれてパニックになり、供述調書にサインした」と述べ、改めて無罪を主張した。
この日は初めて被告人質問が行われた。弁護人の質問に答え、勝又被告は「気が付いたら、後ろの看守が肩を揺さぶり、『調書にサインしろ』と言い、訳も分からずにサインした」と証言。事件で犠牲となった吉田有希ちゃん=当時(7)=は「話したこともなく全く知らない」とした。
「殺人を母親に謝罪する内容」と検察側が主張する勾留中に書いた手紙については「看守に言われるがまま書いた」とし、看守に言われて書き直すうちに「意味の通らない文章になった」と説明した。弁護人が手紙についての質問を続けると、涙声になり、腕で顔をぬぐっていた。
一方、検察官は手紙を書き直させた看守は誰かと問いただした。勝又被告は「班長と呼ばれていた人。名前は分からない」とし、「まさか(手紙が)裁判で使われるとは思わなかった」とした。
閉廷後、担当検察官は「看守が手紙を書き直させたというのは聞いたことがない」とし、宇都宮地検の金子達也次席検事は「(看守を)証人として出廷させることを検討中」と述べた。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です *強調(太字・着色)は来栖
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◇ 今市吉田有希ちゃん殺害事件 勝又拓哉被告 第4回公判2016/3/3 証人尋問「スタンガンによる傷と考えます」
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◇ 吉田有希ちゃん殺害事件 第3回公判2016/3/2 勝又拓哉被告「親不孝な息子で…」/母「やってないと信じてる」
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