不法上陸集団が国旗…「防衛出動有り得る」小野寺防衛相 / 自衛隊が離島奪還訓練 グレーゾーン事態にも

2014-05-24 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

不法上陸集団が国旗…「防衛出動有り得る」 小野寺防衛相
 産経ニュース 2014.5.24 11:00
 小野寺五典(いつのり)防衛相は24日午前の読売テレビの番組で、平時でも有事でもない「グレーゾーン事態」をめぐり、武装漁民が日本の島に不法上陸してその国の国旗を立てた場合には、自衛隊が自衛権に基づき防衛出動することも有り得るとの見解を示した。「ある国が日本の領土を支配に置く明確な意図があれば、武力攻撃と同じような事態になる」と述べた。
 一方、グレーゾーン事態への対応で自衛隊が出動するには、関係機関との協議や首相の承認、閣議決定などの手続きが必要なことから「相当の時間がかかる。『自衛隊が速やかに行かないと助けられない時に、時間的に許されるのか』という問題意識で、議論しようとしている」と強調した。
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自衛隊が離島奪還訓練 統合運用の練度高める グレーゾーン事態にも対応
 産経ニュース 2014.5.23 13:53 
 自衛隊は鹿児島県・奄美群島の無人島で離島奪還訓練を実施し22日、演習内容を報道陣に公開した。中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で活動を強めていることを念頭に、水陸両用作戦能力を強化するのが狙い。陸海空の3自衛隊が連携して着上陸訓練を国内で行うのは初めて。訓練は10~27日の日程で行われ、計約1300人が参加する。同島での着上陸訓練は23日まで行う予定だ。
 サンゴ礁が透けて見える澄んだ海岸線。鹿児島県瀬戸内町の小さな無人島、江仁屋離島の沖合に、5隻のボートが現れた。陸上自衛隊「西部方面普通科連隊」(長崎県佐世保市)の主力部隊約30人が乗っていた。
 迷彩服姿の隊員たちは、うつぶせの姿勢で小銃の銃口を島に向けながら、静かに海岸に接近。一斉に上陸すると島の茂みに分け入り、身を潜めた。敵対勢力に気づかれぬよう声を出さず、手で合図を交わす。砂浜は波の音だけが響いていた。
 南西諸島の無人島を外国人が占領しているとの想定で行われた訓練。上陸の1時間ほど前、島の沖合約10キロに近づいた海上自衛隊の輸送艦「しもきた」の艦内は緊迫した空気が張り詰めていた。
 「異常があるときは!?」
 「手を振る動作!」
 隊員の大きな声が響きわたる。上陸の主力部隊であるボート隊が、予期せぬ事態に直面した際の手順を確認していた。そして、艦尾のデッキが開くと、「そーれ、1、2」。隊員は掛け声とともにボートで島に向けて発進していった。
 空から上陸する隊員を乗せたCH47輸送ヘリも、ごう音とともに輸送艦の甲板から飛び立った。車両を輸送するエアクッション型揚陸艇「LCAC(エルキャック)」なども次々に発艦した。
 すでに島の状況を探る偵察部隊20人が先に潜入し、上陸地点の安全を確認している。周辺海域には、潜水艦を警戒する護衛艦「くらま」や掃海母艦「ぶんご」など計3隻が輸送艦を取り囲むように展開。一連の上陸をサポートするため、監視活動にあたっていた。
 訓練の中核となる陸自の西部方面普通科連隊は離島防衛の専門部隊。防衛省は離島防衛を強化するため、平成30年度までに同隊を米国の海兵隊を模した「水陸機動団」に新編し、水陸両用車52両の配備も計画する。また、機雷除去や潜没潜水艦の探知能力を備えた「コンパクト護衛艦」も33年度に新規に導入する方針だ。
 今回の訓練は、武装した漁民が無人島を占拠するといった有事手前の「グレーゾーン事態」にも応用が可能だ。
 ただ、国内での統合上陸訓練は、中国への配慮などで2年連続で見送った経緯がある。訓練を視察した武田良太防衛副大臣も「南西諸島防衛ではさまざまな足りない部分がある。ありとあらゆる脅威への対応能力を充実させなければならない」と強調した。
(小田博士)
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【集団的自衛権】想定されるグレーゾーンの中身と課題は
 産経ニュース 2014.5.21 00:47  
 自民、公明両党が与党協議で議論を先行させる「グレーゾーン事態」とは、直ちに外国からの武力攻撃とは認められず、自衛隊の武力行使を伴う「防衛出動」の発令が困難とされるケースだ。治安出動や海上警備行動など警察権による対処は難しく、現行法制の“隙間”を埋める作業が急務になっている。
 政府は、与党協議に提示するグレーゾーンの事態例として(1)離島での不法行為(2)公海上で自衛隊が遭遇した不法行為-を挙げる。特に、離島での不法行為については、実効支配を狙う中国が武装勢力を尖閣諸島(沖縄県石垣市)に送り込むようなケースが想定される。現行法では海上警備行動や治安出動にとどまり、敵勢力を排除する武器使用は大幅に制限される。
 「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」は報告書で、潜没した外国潜水艦が退去要求に従わず日本領海に徘徊(はいかい)し続けるケースを例示した。河野克俊海上幕僚長は20日の記者会見で「国際的には威嚇的な爆弾投下の方法がある」と指摘した。
 冷戦時代に想定された軍事的脅威は、旧ソ連による北海道への侵攻だった。この場合は直ちに防衛出動に該当する。
 これに対し、中国軍が尖閣諸島などの南西地域で不法行為を仕掛けたときは、早い段階で自衛隊を投入し、迅速に事態収拾することが欠かせない。その際に、実効的な部隊運用を確保できる法整備が課題となる。(峯匡孝)
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集団自衛権 「異質の国」脱却へ 行使容認なくして国民守れぬ グレーゾーン対応急げ 主眼は抑止力の強化 2014-05-16 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉 
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