「裁判員制度のウソ、ムリ、拙速」 たとえ兇悪犯人であっても、人としての尊厳は守られるべきです

2008-09-09 | 裁判員裁判/被害者参加/強制起訴

http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/adagio/saiban-in1.htm

 さだまさし氏は「信号も守れない人に裁かれたくない」と題する文章(高山俊吉著『裁判員制度はいらない』中の特別寄稿)の中で、「もうひとついいたいこと。たとえ兇悪犯人であっても、人としての尊厳は守られるべきです。素人判断を押しつけ、被告人を不安の淵に追い込んでもよいという理屈はないはずです」と言っている。これは千金の値のある言葉だ。本来ならば司法の指導的立場にある人が言わなければならない言葉であろう。それが民間の識者の口から出ざるを得ないところに、この制度の問題性が端的に現れていよう。
 最高裁、法務省、日弁連は、もしどうしても裁判員法を施行するというのならば、以上に指摘した問題点について、国民にきちんと説明すべきであり、説明できないならば施行を断念すべきである。これが国民に対する誠実な態度であろう。今や司法は、その誠実性が問われているのだ。


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