「やすらぎの郷」最終章 “故・大原麗子”のサプライズ
芸能週刊新潮 2017年9月28日号掲載
大原のお別れの会では姉と慕われた浅丘が弔辞を読んだ
4月にスタートした昼のシニアドラマ「やすらぎの郷」(テレ朝系)もいよいよ終盤である。
放送開始前から、石坂浩二(76)と元妻・浅丘ルリ子(77)、元カノ・加賀まりこ(73)の共演が話題を呼んでいたものの、いざフタを開ければ、当人たちへの当て書きとしか思えぬ台詞や、脚本の倉本聰(82)の本音(テレビの現状批判など)がちりばめられた際どい内容。6月には野際陽子(享年81・今も出演中)が本当に亡くなってしまったり、浅丘の元カレ(松井誠)も出演したりと、現実と創作の入り交じったサプライズ満載のドラマである。
そろそろ大団円に向かって落ち着くかと思えば、まだ弾は残っていた――。
「テレビ界に貢献した人だけが無料で入居出来る“やすらぎの郷”のオーナーが、なぜこの老人ホームを作ったのかが明かされます。それが2人の女優のためだというのです。その内の1人が憧れの大女優・九条摂子(八千草薫=86)というのは劇中からも想像出来るのですが、もう1人の女優というのが、第2話の会話の中で名前が出た大道洋子というかつての人気女優です」(関係者)
それが仕事を干され、アパートで1人死んでいたのをきっかけに、芸能人の末路を考え始めたというのだ。そのモデルとは?
「大原麗子さんですよ。倉本さんは1979年に放送された『たとえば、愛』というTBSのドラマで彼女を主役(九条冬子役)に起用し、作品も彼女のことも非常に気に入っていた。それだけに、彼女の孤独死には心を痛めていました」(倉本氏に近しい関係者)
事実、脚本にはこうある。
「市川崑さんの撮った有名なウィスキーのCMがあったよなァ」
「うン」
「あン時の洋子はたまんなかった」
※CMの声「すこし愛してながーく愛して」――。
声がどう使用されるかは不明だが、倉本氏は大原のために、「やすらぎの郷」を書いたのかも知れない。
◎上記事は[デイリー新潮]からの転載・引用です
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◇ 9月29日(金)感動の最終回拡大スペシャル!
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〈来栖の独白〉
楽しみにして視てきた「やすらぎの郷」。心の機微に触れる作品だった。そして、最後に大原麗子さんの孤独死に触れるとは・・・。大原麗子さんの孤独死は、今も私のような者の記憶にも新しい。衝撃だった。あんなに華やかで、美しい、格好良かった女優さんが、その最後を孤独死とは・・・。倉本聰という作家、やはり並ではなかった。倉本さん、良い作品をありがとう。
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