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東京・埼玉幼女連続誘拐殺人事件 宮崎勤元死刑囚(平成20年死刑執行)取り調べ時の詳細なやりとり 「産経ニュース 2017.10.7」

2017-10-07 | 死刑/重刑/生命犯

 産経ニュース 2017.10.7 11:01更新
宮崎元死刑囚 浮かぶ狡猾さ 「偽装で頭いっぱい」「自分かわいかった」 幼女連続誘拐殺人事件
 東京・埼玉幼女連続誘拐殺人事件の宮崎勤元死刑囚=平成20年に死刑執行、当時(45)=の取り調べ時の詳細なやりとりが6日、判明した。裁判記録や複数の関係者への取材をもとに当時の状況を再現すると、公判での特異な言動と異なり、偽装や逡巡など狡猾な人物像が浮かんだ。
■動機
 宮崎元死刑囚は女児の裸の写真を撮影しており、動機はわいせつ目的が疑われていた。取調官は「性癖を満足させるための誘拐じゃないのか」と尋ねる。これには「それは違います」と否定する。
 では動機は何か。「なんで違うんだ。説明して」「あくまで理性として、かわいがりたい。そばに置く間は自分の子供であると…」と、理性があっての犯行だと主張する。
 「なんで自分の子供が欲しいんだ」「相手にされないから」。大人の女性からは拒絶されていることを示唆する。
 「女性に相手にされないってことは」と促すと、「子供ができないってこと」と、子供が欲しいことを強調。「自分で子供を持ちたいと思っているのか」の問いに、「はい」と言い切った。
 「じゃあ結婚するよう努力すればいいじゃないか」とただすと、「逆に行ってしまったんです」。取調官は要約して尋ねる。「結婚しなくても誘拐すれば簡単に子供が持てると、そういうことか?」「うん」と認めた。
■自供
 3人の女児殺害を認めたが、遺体が見つかっていない4人目の女児の殺害は否認していた。取調官は現場の状況を突きつけて迫る。
 「(女児の失踪当日)なんでいなくなったときにそこ(失踪現場)へ行かなきゃいけなんだ」
 「通っただけです」
 「車をとめているだろ。タイヤ痕でわかる」と事実を突きつけるが、「ジュース買っただけです」とかわしたため、さらに追及する。「なんでジュース買ったときと、いなくなったときが一致するんだ」。これには「覚えてません」とはぐらかす。「分かっていることだから、ちゃんと話しなさい」。なおも迫るが「ジュースを買うために…」と認めない。
 このため「もっと言わせるのか」と詰め寄ると、態度が変わる。「そんなつもりはありません」
 「なんのつもりがないか、はっきり言いなさい」
 「何で黙っていたかというと、わけがあるんです」。宮崎元死刑囚は追い詰められていた。
 「なんだ」
 「殺したんです」。ついに4件目を自供した。
■偽装
 犯行声明や告白文で使用した「所沢市 今田勇子」の意味は何だったのか。当時、宮崎元死刑囚は東京都内に住んでいた。「今田勇子って何だ。どっからヒントを得た」「実在しないから」「何から見つけてとったの」「見つけてませんよ。考えただけですよ」「自分で考えたの」「うん」
 だが、どこかにヒントがあるはずだと疑う。「どっかの雑誌かなんかでみたのでは」「本当です。ありきたりな名前にしたんですよ」。あくまで空想の思いつきだったと主張する。
 告白文は独特な字体で書かれていた。宮崎元死刑囚の字体ではない。「字はわざと変えたのか」「人が普通書くような字以外にしようと思ったから」
 偽装工作も口にした。「(埼玉に遺棄すれば)埼玉県の犯人に仕立て上げれるだろうと。(自身の住む都内など)埼玉県外に目を向けさせたくなく、埼玉に集中させて埼玉の犯人に仕立てることで頭いっぱいでした」。声明で「所沢市」としたのもそうした経緯とみられる。
■犯行について
 「自分のやったことについてどう思っている」
 「かわいそうにと思っています」。女児の無念さを口にする。「いつそう思った」「殺して逃げるとき」。本心なのか、取調官は問い詰める。「では何で自首しなかった」
 「自分がかわいかった」。利己的な感情があったことを聞き出した。
 「殺された子の母親や父親はどう思っていると思うんだ」との問いかけに「悔しい、悲しい」。
 遺族への思いも宮崎元死刑囚は述べていた。

 産経ニュース 2017.10.7 11:02更新
取り調べの重要性再認識 宮崎勤元死刑囚の証言 幼女連続誘拐殺人事件
 幼女連続誘拐殺人事件は「ネズミ人間が出てきた」「覚めない夢の中でやったような感じ」など、公判での宮崎勤元死刑囚の証言が強く印象に残るが、逮捕当初はこうした供述はなかったという。
 幼い女児が誘拐され殺害される事件は、その後も全国で相次いでいる。今年3月にも千葉県松戸市でベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん(9)が殺害され、殺人容疑などで元小学校保護者会長の渋谷恭正(やすまさ)被告(46)が逮捕された。渋谷被告は黙秘しており、公判で真実が語られるかは不透明だ。過去の事件でも当初は容疑を認めてもその後、黙秘や否認に転じる例は少なくない。
 現在は客観証拠となる科学捜査で証拠を集める捜査が中心だ。だが、宮崎元死刑囚のやりとりを再現すると、供述の真偽を見極め真相を究明する取り調べがいかに重要であるかが、改めて認識された。事件から30年近くになるが、残した教訓は過去のものではない。(荒井敬介)

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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「30年目の真実~東京・埼玉連続幼女誘拐事件・宮崎勤元死刑囚の肉声」2017/10/7 フジTV報道局 
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【宮崎勤死刑囚~家族の悲劇 被害者の陰、地獄の日々 父親自殺 改姓 離散】 2006,1,18 坂本丁次  
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連続幼女誘拐殺人事件 宮崎勤「優しい人間だと伝えてください」 『殺人者はいかに誕生したか』長谷川博一著 

   

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宮崎勤・小林薫・・・つきあってきた死刑囚が次々と処刑された 『ドキュメント死刑囚』篠田博之著

   

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