<山口5人殺害>保見容疑者、河村さん待ち伏せし襲撃か
毎日新聞 8月14日(水)7時1分配信
◇DNA型一致 15日に再逮捕
山口県周南市金峰(みたけ)地区の5人連続殺害・放火事件で、山本ミヤ子さん(当時79歳)に対する殺人と非現住建造物等放火容疑で逮捕した保見光成(ほみこうせい)容疑者(63)のものと一致するDNA型が、被害者の一人・河村聡子さん(当時73歳)方寝室の遺留物から検出されていたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。室内で河村さんを待ち伏せして襲撃したとみられるという。山口県警は保見容疑者を15日にも河村さんに対する殺人容疑で再逮捕する方針。【井川加菜美、柴山雄太、杉山雄飛】
事件当日の7月21日夜、河村さんは同地区で山本さん方など民家2棟が全焼した現場近くにおり、同22日午前2時ごろまで近所の人と一緒だったことが分かっている。
一方、河村さんが自宅ベッド付近で死亡しているのが見つかったのは、同日正午ごろ。頭を鈍器のようなもので殴られ、抵抗したような形跡はなかったという。司法解剖の結果、河村さんは脳挫傷や脳幹損傷があったほか、首の骨も折れていた。県警は死亡推定時刻を同日午前0時ごろから朝までとしている。
こうした状況から、県警は保見容疑者が河村さんの帰宅を待ち伏せて襲った可能性が高いとみている。
5人の自宅は同地区の郷集落にあり、集落南西側の貞森誠さん(当時71歳)方を起点に北東方向に並び、保見容疑者は河村さん方北側の山中で発見された。捜査関係者によると、保見容疑者は5人の襲撃について貞森さんと妻喜代子さん(同72歳)、その後、山本さん、石村文人さん(同80歳)、河村さん--の順と供述しているという。
*上記事の著作権は[毎日新聞]に帰属します
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山口殺人・放火:保見容疑者再逮捕へ…73歳女性殺害容疑
毎日新聞 2013年08月13日 15時00分
山口県周南市金峰(みたけ)地区の5人連続殺害・放火事件で山口県警は、山本ミヤ子さん(当時79歳)に対する殺人と非現住建造物等放火容疑で逮捕した保見光成(ほみ・こうせい)容疑者(63)を、河村聡子さん(同73歳)に対する殺人容疑で15日にも再逮捕する方針を固めた。捜査関係者によると、河村さん方の遺留物から保見容疑者と一致するDNA型が検出されたという。
事件があった7月21日夜、河村さんは同地区で山本さん方など民家2棟が全焼した火災現場付近におり、同22日午前2時ごろまで近所の人と一緒にいたことも分かっている。県警は保見容疑者が河村さんの帰宅を待ち伏せて襲った可能性が高いとみている。
河村さんは同日正午ごろ、自宅で頭を鈍器のようなもので殴られるなどして死んでいるのが発見された。司法解剖の結果、河村さんは脳挫傷や脳幹損傷があったほか、首の骨も折れていた。県警は死亡推定時刻を同日午前0時ごろから朝までとしている。
捜査関係者によると、保見容疑者は5人の襲撃について貞森誠さん(同71歳)と妻喜代子さん(同72歳)、その後、山本さん、石村文人さん(同80歳)、河村さん−−の順と供述しているという。【井川加菜美、柴山雄太、杉山雄飛】
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山口・周南の殺人放火:容疑の男逮捕 発生6日目の展開 「なぜ5人が」解明焦点に
毎日新聞 2013年07月26日 西部夕刊
山口県周南市金峰(みたけ)地区で住民5人が殺害された連続殺人放火事件は発生から6日目に動いた。同じ集落に住み事件前後から行方が分からなくなっていた保見光成容疑者(63)を同県警が逮捕。周辺住民を恐怖に陥れた凄惨(せいさん)な事件の焦点は「なぜ5人が殺されたのか」という最大の疑問の解明に移る。【蒲原明佳、杉山雄飛、柴山雄太】
5人とも頭部を中心に強く殴打されて殺害されており、傷の形などから県警は凶器は表面が丸い鈍器のようなもので、同じ凶器が使われた可能性があるとみているが、場所や時間から事件は二つに区分できる。
貞森誠さん(71)と妻喜代子さん(72)、山本ミヤ子さん(79)方は集落中心部にある金峰杣(そま)の里交流館の南西側で、死亡推定時刻は21日午後9時前。火災はその直後に出火したとみられる。
一方、河村聡子さん(73)と石村文人さん(80)方は交流館の北東側。河村さんは出火後の21日午後11時ごろに火災現場付近で他の住民と一緒にいたのを県警が確認している。死亡推定時刻は河村さんが22日未明から朝、石村さんが21日午後9時ごろから22日未明だ。
こうした状況から、県警は南西側の貞森さんら3人を襲った後に2時間以上どこかに潜伏し、北東側の石村さんや河村さんを襲ったとみている。
山本さん方から河村さん方付近までは、県道を歩いて5分はかかる。街灯はなく、夜はほとんどまっ暗闇だ。当初から5人を狙っていたとすれば、土地勘がなければ潜伏したり人目につかないように移動するのは困難とみられる。
山本さん方から石村さん方までの間には民家2軒で男女1人ずつが在宅し、更に石村さんの北隣の民家でも2人が暮らしていたが、被害を免れた。どうして5人が襲われたのか、理由は不明のままだ。また、河村さんと石村さん方には火をつけようとしたり、つけたりした痕跡はなかったという。
一方、逮捕された保見容疑者は、介護をしていた父親が7、8年前に亡くなった後、飼い犬のふんの処理や農作業、回覧板などを巡って住民といさかいが目立ち、孤立していたという。
県警によると、火災時、山本さん方の北隣にある保見容疑者の家は施錠されていた。消防隊が火災の熱で割れた窓から入って懐中電灯で屋内を確認したが、誰もいなかったという。保見容疑者は事件現場の集落からわずか1キロの山中で見つかった。
◇周南市連続殺人・放火事件の経過
<21日>
20時59分 金峰地区の女性から「貞森さんの家の方の空が真っ赤に燃えている」と119番
21時15分ごろ 同じ女性が「山本さんの家も燃えている」と消防に連絡
22時14分 山本ミヤ子さん宅、貞森誠さん宅鎮火
15〜30分 貞森さん宅で男女2人の遺体が見つかる
40分ごろ 県警が連続放火の疑いがあるとして一帯に緊急配備
23時15分ごろ 山本さん宅で女性とみられる遺体が見つかる
<22日>
11時半ごろ 河村聡子さん宅で親類が河村さんの遺体を発見
12時ごろ 石村文人さん宅に聞き込みに来た県警捜査員が石村さんの遺体を発見
25分ごろ 県警が一帯に再び緊急配備
55分ごろ 県警が山本さん宅の北隣の男(63)の家を家宅捜索
13時 周南署に捜査本部設置
30分 県警などが全焼した民家2軒の現場検証開始
15時35分 県警が周辺住民を近くの市交流施設に避難誘導
<23日>
9時35分 全焼した民家2軒と遺体が見つかった民家2軒の現場検証再開
<25日>
現場付近の山中で携帯電話1台と男性用の上着、ズボンなどが見つかる
<26日>
9時5分ごろ 集落の北約1キロの山中で容疑者を見つけ身柄を確保
※山口県警や周南市消防本部への取材に基づく
*上記事の著作権は[毎日新聞]に帰属します
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◇ 「山口 周南 連続殺人・放火事件」 保見光成容疑者 逮捕から2週間 真相見えず / 平成の「八つ墓村」
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◆ 「山口 周南 連続殺人・放火事件」本事件は「村八分」によるものだろう。大勢が保見氏一人にかかっていった
◇ 「山口 周南 連続殺人・放火事件」保見光成容疑者 逃走中自殺図る=大量の睡眠薬を持って山中に入った
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