楽園むしばむプラゴミ 危機訴える写真家・高砂さん
中日新聞 2021年2月24日
夜の虹など神秘的な作品で知られる自然写真家の高砂淳二さん(58)=宮城県石巻市出身=は三十年にわたり、壊れつつある地球の姿を伝える必要性にかられ「新型コロナウイルス禍の今、身近に迫りつつある環境危機を考えてほしい」と訴える。
(蒲敏哉)
米ミッドウェー島はコアホウドリの楽園として知られている。だが、幼鳥たちのおなかは、プラスチックごみでいっぱいだった。「親鳥が餌と思い口移しで与えてしまう。幼鳥が栄養失調で死んでいく」
カナダ東海岸、セントローレンス湾の流氷に暮らす真っ白なタテゴトアザラシの赤ちゃんも生存の危機にあるという。「流氷が解け、赤ちゃんが泳ぎを学びきれないまま死んでしまう。地球温暖化の影響をまともに受けている」
サンゴからかわいいカエルウオが顔をのぞかせる沖縄県・慶良間(けらま)諸島での作品も「サンゴの白は、海水温度の上昇による白化現象。この海域のサンゴは死滅してしまった」と明かす。
二〇一一年三月十一日、東日本大震災の大津波で海岸沿いの実家は被災し住めなくなった。
「海に向き合うのがつらかった時もあった。けど、僕たちはこうした自然があるからこそ生きていける。自然に再生してもらうため、今、家でやれることを考えてほしい」と呼びかける。
◎上記事は[中日新聞]からの書き写し(=来栖)
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〈来栖の独白 2021.02.24 Wednes〉
涙がこぼれる。人類が滅びるしかない。地球と、この星に生息する罪なきすべての生物が生きるためには…。
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