藤田嗣治名作2点「二人の祈り」「夢」 名古屋市美術館へ寄贈 名古屋の収集家 2019/6/21

2019-06-21 | 本/演劇…など

藤田嗣治名作2点、名古屋市美術館へ寄贈 名古屋の収集家                       

2019/6/21 夕刊                      

     「フランスで最も有名な日本人画家」と呼ばれる藤田嗣治(つぐはる)(一八八六~一九六八年)の晩年の代表作二点が、名古屋市内の美術収集家から市美術館に寄贈されることが分かった。藤田の遺骨が眠る同国ランス市と名古屋市が姉妹都市となるきっかけとなった作品で、合わせて三億五千万円相当という。市美術館にとっては国内外にアピールできる目玉作品になりそうだ。
 二十一日の市議会六月定例会で、奥村文悟議員(名古屋民主)の質問に市側が明らかにした。

  

  

 二作品は、動物に囲まれた藤田と君代夫人が聖母子に祈りをささげる宗教画「二人の祈り」(五二年。縦四十六センチ、横三十八センチ)と、藤田の代名詞である乳白色の裸婦がモチーフの」(五四年。縦五十一センチ、横六十一センチ)
 いずれも君代夫人が二〇〇九年に亡くなるまで手元に残していた。
 戦後にフランス国籍を取得した藤田はランス市で洗礼を受け、カトリックに改宗。夫妻の遺骨は藤田が設計と壁画制作を手掛けた同市内の礼拝堂に眠っている。
 君代夫人の遺品整理をしていた代理人を通じて名古屋市瑞穂区の不動産会社社長、平松潤一郎さん(69)が一〇年に購入。会社の応接室で鑑賞した駐日フランス大使が感銘を受けランス市に報告したことが縁で一三年から両市の美術館同士が交流を始め、一七年の姉妹都市提携につながった。

 ◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です


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