クリミア住民投票、ロシア編入承認へ 欧米は「違法」と反発

2014-03-17 | 国際

クリミア住民投票、ロシア編入承認へ 欧米は「違法」と反発
 CNN 2014.03.17 Mon posted at 10:59 JST 
 ウクライナ南部ペレバルネ(CNN)
 ウクライナ南部のクリミア自治共和国で16日、ロシアへの編入の是非を問う住民投票が実施された。編入が圧倒的な賛成多数で承認される見通しだ。欧米諸国は投票が違法だと主張し、強い反発を示している。
 投票は午後8時に締め切られ、開票作業が始まった。クリミア選挙管理委員会の責任者が発表したところによると、投票率は80%以上。開票率75%の時点でロシア編入への賛成票が96%を占めた。ロシア国営RIAノーボスチ通信は出口調査の結果として、約93%が編入に賛成したと伝えていた。
 クリミア自治共和国はロシア系住民が大半を占め、編入反対派はボイコットを表明していたことから、住民投票での承認は確実とみられていた。
 自治共和国のアクショノフ首相は、中心都市シンフェロポリのレーニン広場で「われわれは故国に戻る。クリミアはロシアだ」と宣言。広場には音楽が流れ、集まった人々がロシア国旗を振って歓声を上げた。
 米ホワイトハウスによると、オバマ米大統領は16日、ロシアのプーチン大統領と電話で会談し、住民投票はウクライナ憲法に違反しているうえ、ロシアによる軍事介入の脅威の下で実施されたと改めて批判。米国や国際社会がその結果を認めることはないと強調した。
さらに、ロシアの行動はウクライナの主権と領土に対する侵害だと非難し、「欧州諸国と協力してロシアにさらなる代償を科す用意がある」と述べた。
米国のケリー国務長官も同日、ロシアのラブロフ外相との電話会談で、米国が住民投票をウクライナ法に反するとみなしていること、結果の承認を拒否する方針であることを改めて伝えた。
 欧州連合(EU)は同日、住民投票への「強い非難」を表明するとともに、ロシアにクリミア半島からの兵力撤退を要求し、対ロシア制裁を検討していると明言した。
 ラブロフ外相は15日の声明で、住民投票は国際法に沿って実施されると主張していた。
 投票に先立ち、アクショノフ首相は「世界の視線がわれわれに集中している」と述べ、住民らに「自由な生活への意思」を示すよう呼び掛けた。
 シンフェロポリ近郊ペレバルネの投票所では、ロシアの民族音楽が流れる中、次々に訪れる有権者の流れを兵士らが見守った。どの軍の兵士かを示す記章は外していたが、車にはロシアのナンバープレートが付いていた。
 ウクライナのヤツェニュク首相は、住民投票が十分に監視されず、クリミアの住民以外が投票するなどの違反行為があったと批判した。これに対して選管責任者は、「外国人が投票したりトラブルが起きたりしたという報告はない」と主張している。
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