ホンダ、定年退職者の再雇用制度を拡大

2010-03-29 | 社会
【自動車産業ニュース】
ホンダ、希望者全員を再雇用
2010年3月28日
 ホンダは、4月から定年退職者の再雇用制度を拡大する。これまでは会社側が指定した業務のみ募集し、人選していたが、新制度では原則として60歳の定年退職者の希望者全員が元の職場で働けるようにする。希望者全員の再雇用は、大手自動車メーカーでは初めて。
 厚生年金の満額支給年齢が段階的に65歳まで引き上げられることを受け、就労の場をより多く提供することが狙いだ。
 同社の退職者数は年間1100人ほどで、2008年度は185人が再雇用された。自動車大手ではトヨタ自動車とマツダで退職者の約6割、スズキとダイハツで7割が同様の制度を利用しているのに比べ、利用者数は限定的だった。「これまで希望者と会社側の要望が合致しないことが多かったが、今後は利用が増える」(広報部)とみている。
 06年に施行された改正高年齢者雇用安定法では、定年の廃止・引き上げ、継続雇用制度のいずれかを講じるよう企業に義務付けており、8割の企業が比較的柔軟性の高い継続雇用制度を導入している(09年6月時点、厚生労働省調査)。

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