検視した医師が証言
NHK NEWS WEB 山口放送局 06月30日 20時22分
男女5人を殺害したなどとして殺人と放火の罪に問われている男の裁判員裁判で、検視した2人の医師が検察側の証人として出廷し5人が死亡した原因について証言しました。
おととし7月、周南市の山あいの集落でみずから作った木の棒で近所の男女5人を殴って殺害し住宅2棟に火を付け全焼させたとして、この集落に住む保見光成被告(65)が殺人と放火の罪に問われています。
30日、山口地方裁判所で開かれた4回目の公判で、5人を検視した山口大学医学部の医師2人が検察側の証人として証言しました。
この中で2人の医師は5人が死亡した原因はいずれも何者かに鈍器で複数回、頭や首を殴られたためだと証言しました。
さらにこのうち2人については足を強くたたかれて身動きできなくなったところ頭を殴られていたと指摘しました。
証言した医師の1人は「目的を持って殺人をしているのが特徴だ」と指摘しました。
裁判は2日から被告人質問が行われます。
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遺体解剖の教授ら証言
讀賣新聞 2015年07月01日
周南市金峰の連続殺人・放火事件で、殺人罪などに問われた保見光成(ほみこうせい)被告(65)の裁判員裁判の第4回公判が30日、山口地裁であった。被害者5人の遺体を解剖した山口大医学部の教授らが出廷し、いずれの被害者も「鈍器で複数回殴られたとみられる」と証言した。
3人を担当した男性教授は、凶器について「(検察側が凶器と主張する)山中で発見された手製の木の棒でも矛盾はない」と証言。3人とも頭部などに致命傷を受ける前に足や顔面を打撃された痕跡があるとし、「目的を持って殺害した可能性が高い」と述べた。
一方、残る2人を担当した女性准教授は、一部の外傷は木の棒以外のとがったものが使われた可能性があると指摘。「傷の状況から(遺体付近で見つかった)金づちが使われたとしても矛盾しない」と証言した。
審理では裁判員に配慮し、遺体の全身ではなく傷の拡大写真が示された。
第5回公判は2日午前10時から開かれる。
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