全仏棄権の大坂なおみ 急激なブレークに戸惑いも うつ告白

2021-06-02 | 相撲・野球・・・など

急激なブレークに戸惑いも うつ告白、全仏棄権の大坂なおみ
 2021/6/1(火) 18:14配信 AFP=時事
 【AFP=時事】全仏オープンテニス(French Open 2021)期間中の記者会見を拒否し、その後31日に大会を棄権してテニス界を揺るがせた大坂なおみ(Naomi Osaka、23)は、急激にトップに上り詰める中で戸惑いを感じることもあった。
 禅のような精神力を持ち、コート内外での存在感が増した大坂は、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と肩を並べる世界的な女子アスリートの一人に成長。試合を離れたときに見せる物腰の柔らかさと、コート上で見せる王者に共通の強さとが相まって、独特の存在となった。
 しかし、仏パリで現在開催中のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)ではメディア活動への参加を拒否したことが物議を醸した。1万5000ドル(約165万円)の罰金を科され、失格の可能性も示唆されると、わずか1試合プレーして大会からの棄権を表明し、テニス界に衝撃を与えた。
 大坂はメンタルヘルスの問題に苦しんでいたことや、絶えず自信喪失にさいなまれていたことを明かし、「真実を話すと、私は2018年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2018)以来、長期のうつに苦しんでおり、これに対処するのに本当に大変な思いをしてきた」と告白。「パリではすでに弱い気持ちや不安があったため、自分をいたわり、会見に参加しない方が良いと思った」と説明した。
 世界が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)に襲われている中で、大坂は米国における人種差別との闘いでも声を上げるリーダー的存在となった。昨年の全米オープンでは、国内で警察の暴力や人種差別の犠牲になった人々の名前が刻まれたマスクを着用してコートに登場した。
 普段はかなり内向的でスポットライトに戸惑いを見せる大坂だが、名声を得るにつれて自身の影響力を生かし、世間で問題になっている話題にも発言をするようになった。

■心の悪魔
 優勝した今年の全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2021)期間中には、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo Organising Committee of the Olympic and Paralympic Games)の森喜朗(Yoshiro Mori)会長(当時)が女性蔑視発言をしたことを非難した。
 昨年はアスリートの長者番付でセレーナを抜き、女子ではトップの3740万ドル(約41億円)を稼いだ大坂だが、スターダムを駆け上がる中で、謙虚で礼儀正しい態度を維持することも心掛けていた。
 2016年の全豪オープンで四大大会(グランドスラム)デビューを果たした後、大坂は大舞台で活躍する選手に成長。数年かけて実力をつけると、2018年の全米オープン決勝ではセレーナをストレートで撃破。勢いに乗った大坂は数か月後の全豪オープンも制し、わずか21歳で世界ランキング1位に上り詰めた。
 しかし、気持ちの面では満たされなかったといい、逆にナンバーワンになったことで「まるで世界対自分というふうに感じてしまい、そのことも大きな重圧になっていたと思う」と大坂は後に明かしている。
 その後は期待を重荷に感じる厳しい時期が続いたが、今年の全豪オープンでは「以前は試合の勝敗だけで自分の存在意義をはかっていた。でも今はもうそうは感じない」と話すなど、よりリラックスした姿勢を身につけた。
 だが、それからわずか3か月で心の悪魔が再び現れた。大坂はこの日ツイッター(Twitter)での投稿で、「大会や他の選手、そして自分の幸福のためにベストなのは、私が棄権して皆さんが再びパリでテニスに集中できるようにすることだと思う。気を散らす存在には決してなりたくなかった」とつづった。【翻訳編集】 AFPBB News
 最終更新:AFP=時事

 ◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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女子テニスの大坂なおみ「悲しくなった」 米黒人暴行死事件の評決で
 2021年04月21日12時15分
 【ニューヨーク時事】米ミネソタ州で昨年5月に起きた黒人男性暴行死事件の裁判で、白人の元警官に有罪評決が下されたことを受け、女子テニスの大坂なおみ(日清食品)が20日、ツイッターに「お祝いのツイートをするつもりだったが、明らかなことを祝っていると感じて悲しくなった」と投稿した。
 米国では事件を機に、人種差別や警察の暴力に対する大規模な抗議デモが発生。大坂は昨年の全米オープンで黒いマスクを着け、差別反対を訴えた。
 米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)のサラ・ハーシュランド最高経営責任者(CEO)は「評決は平等と正義の道への重要な一歩になった」とツイッターに投稿。米大リーグ機構、米プロバスケットボール協会(NBA)なども有罪評決を評価する声明を出した。

 ◎上記事は[JIJI.COM]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2021.5.2 Wed〉
 大坂なおみさん、目が離せない。テニスでの精進は無論のこと、差別に対し、如何ほど葛藤を抱えてこられたことだろう。それでも、正義と考える生き方をご自分に強いてこられた。愛おしくてならない。人は「差別」する動物だ。


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