「君が代起立」条例案 橋下・大阪府知事、不起立教員「辞めてもらう」/生い立ち

2011-05-18 | 政治

大阪維新の会:「君が代起立」条例案 橋下・大阪府知事、不起立教員「辞めてもらう」
 首長政党「大阪維新の会」大阪府議団は16日、君が代斉唱時に起立を義務付ける条例案について、府立学校だけでなく、府内の政令市を除く市町村立小中学校の教員も対象にする方針を固めた。5月定例府議会に提案し、可決される見通し。
 橋下徹知事は16日、「政令市も含め、府議会が決めたルールに従うべきだ」として、大阪、堺両市の教員も対象にするよう求めた。また、同条例案には罰則がないが、「国旗・国歌を否定するなら、公務員を辞めればよい。自分の職場環境だけでしかバカな主義主張を貫けない教員はとっとと辞めてもらう。辞めさせるルールを考える」と述べ、そのための仕組みを検討する意向を示した。
毎日新聞 2011年5月17日 東京夕刊
...........
〈来栖の独白〉
 本件は、幾つかの点について考えねばならないと思う。
  ①君が代斉唱時に起立を義務付ける
  ②国旗・国歌を否定するなら
  ③教員はとっとと辞めてもらう。辞めさせるルール
  ④首長政党「大阪維新の会」大阪府議団
 まず、府知事が首長政党「大阪維新の会」の代表ということだ。これでは、府政は、知事の思い通りである。議会がチェック機能を果たす場とならない。幾らでも、条例が作られるだろう。そしてそれに従わないものは追放される。思想、信条の自由は保障されない。これでは、ファッショに陥る危険性を排除できない。
大阪府立校など、国歌「起立義務付け」へ ルールを守らない教員は、処分も|2011-05-15

 ところで、私は、橋下徹という人物について、殆ど知らないで今日まできた。唯一、光市事件において「『被告人の弁護士を懲戒請求しよう』と言い出した人」程度しか知らずにきた。そこで、少し橋下氏についてベンキョウしてみる。

橋下徹
 生い立ち
東京都渋谷区幡ヶ谷出身。父親は大阪府八尾市出身である。
2008年1月の大阪府知事選挙の時、八尾市内の街頭2カ所で演説した橋下は、「私は(地区の)○○に住んでいました。」と声を張り上げ、自らが地元と近しい関係にあることを最大限アピールした。
実父は実弟と共に土木・水道工事の仕事をしていたと伝えられるが、橋下の幼時期に家庭から離れ、八尾市の改良住宅に住み、橋下が小学校2年生の時に死去。普通の死に方ではなく、ガス爆発だったという。父親は現在、地区住民のために建設された八尾市営の○○墓地に眠っている。父親の死について、地元八尾では、自殺説も流れている。
母子家庭で、母親が苦労して家計を支え、小学5年で妹とともに大阪府吹田市に引っ越し、1年後に大阪市東淀川区の地区[6]に移り住んだ。いずれも、手狭な府営住宅から地元の公立学校に通った。
 弁護士・タレントとして
大学を卒業した1994年に司法試験に合格。2年間の司法修習で法曹資格を得、1997年に大阪弁護士会に弁護士登録。大阪市内にある樺島法律事務所に1年間勤務。
弁護士2年目の1998年、大阪市内に「橋下綜合法律事務所」を設立し、示談交渉による解決を看板にする。飛び込み営業なども行い顧客を集め、年間400~500もの案件を手がける。弁護士としての主な担当業務は企業コンプライアンス、M&A、エンターテイメント法、スポーツビジネスなど。2008年2月6日の大阪府知事に就任後は、事務所を法人化し別の弁護士が運営する。
芸能事務所タイタンと業務提携し、自身のタレントとしてのマネージメントを委託していた。また、同社の顧問弁護士も務めていた。
 政治家として
2007年12月12日、大阪府知事選挙に出馬することを表明。2008年1月27日投開票の大阪府知事選挙で183万2857票を獲得し当選。同年2月6日に大阪府知事に就任。
2009年に、世界経済フォーラム(ダボス会議)のYoung Global Leadersの1人に選出された。
 思想
2008年10月23日、私立助成減額をめぐる高校生との懇談の場で、「今の世の中は、自己責任がまず原則ですよ。誰も救ってくれない」と強調している。この対談では、私立高校に通い補助を依頼する高校生に「どうして公立に行かないの?公立で一生懸命勉強すればいい」等と述べている。また『行列の出来る法律相談所』では、母子家庭で貧しく進学できそうにないという学生の相談に「厳しいだろうけど、頑張って欲しい」とエールを送っている。
合法でさえあれば道徳にしばられず競争すべきだとしている。例えば、著書の中では「ルールをかいくぐるアイディアを絞り出すことこそ、いまの日本にとって一番必要なんじゃないか!」「明確なルールのみが行動の基準であって、明確なルールによる規制がない限りは何をやっても構わない」ルールの隙を突いた者が賞賛されるような日本にならないと、これからの国際社会は乗り切れない」などと述べている。そのため、ニートに対しても厳しい姿勢を見せており、『たかじんのそこまで言って委員会』において、ニート対策については「拘留の上、労役を課す」と発言した。
「競争の土俵に上がれる者」に対しては徹底的に競争を促す一方で、競争の土俵に上がれない者に対しては特に手厚い支援を推進するという一面も持つ。「障害者雇用日本一を目指したい」と述べて、障害者の法定雇用率1.8%に満たない企業に対して雇い入れ計画の提出を義務づける障害者雇用促進条例を全国で初めて制定したり、障害者支援学校の増設やスクールバスの拡充をするなど、障害者支援政策に積極的に取り組んでいる。
 交渉術、処世術
「合法的な脅し」と「仮装の利益」を交渉術の基本の一つとしている。これは、まず合法的に脅し、その脅した内容を回避する事から得られる偽りの利益(「仮装の利益」)を与える事で相手を納得させる手法である。
ウソをつく事も交渉術の一つとしている。たとえば、「交渉において非常に重要なのが、こちらが一度はオーケーした内容を、ノーへとひっくり返していく過程ではないだろうか」と述べ、具体的手法として「自分が言ったことに前提条件を無理やりつける」「『AをオーケーしたのはBという条件が必要だったのですよ』と後から付け足す」とその手法を紹介している。
中高生向けの著書で、「力関係をにらみながら、まずは強い者につくというのは、人間関係の鉄則です。」と述べ、生きていく(いじめられない・孤立しない)ための一つの方法として、周囲を見回しジャイアンのような強い人を見付け、彼の下につく(共生する)ことで我が身を守る(成長させていく)スネ夫的生き方を勧めている。これは、大阪府知事に就任後、麻生内閣の期間は麻生太郎元内閣総理大臣を支持をする発言を繰り返す一方、民主党が政権を取ると、民主党の小沢一郎幹事長を持ち上げる発言をするなど、時の政権との距離の取り方に表れている。ただし、権力に無批判に追従するわけではなく、しばしば民主党政権に対しても厳しく批判しているが、ただ単に日和見であるとの批判もある。


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。