小池百合子都知事、ペット殺処分ゼロに意欲 動物愛護イベントで滝川クリステルさんと対談 2016/8/26

2016-08-28 | 社会

 産経ニュース 2016.8.27 07:04更新
小池百合子知事、ペット殺処分ゼロに意欲 動物愛護イベントで滝川クリステルさんと対談
 小池百合子知事は26日、東京大学(文京区本郷)で開かれた動物愛護イベント「アニマル・ウェルフェアサミット2016」に参加した。フリーアナウンサーで動物愛護生物保全活動家の滝川クリステルさんと対談し、ペットとの共生について「2020年東京五輪・パラリンピックをひとつの期限とした上で、東京都でいい例を示せるようにしたい」などと述べた。
 7月の都知事選で、公約に「ペット殺処分ゼロ」を掲げた小池知事は、対談で「これまで(公約に掲げた)都知事はいなかったのではないか」とアピール。「知事選(の公約)にふさわしいかどうかは別として、自分は入れたいと思った」と述べると、会場からは大きな拍手が起こった。
 小池知事は安楽死などを除いた犬猫の殺処分が平成27年度、都内で203匹に上ったと説明。ゼロにする手法については「人間教育から始めることが一番早いのではないか」とし、「慈しむ気持ちを子供のころから育てていくことに力を入れるべきだ」と訴えた。 会場には250人を超える聴衆が集まり、立ち見も出た。対談後に4年後の東京五輪までに殺処分ゼロを目指すのかと報道陣に問われると、小池知事は「それよりも前倒しで進めていきたい」と語った。
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■来月4日 千代田で猫の譲渡会
 飼い主のいない猫の里親を探すイベント「猫の譲渡会」が9月4日、千代田区九段南の同区役所で開催される。
 同区と、一般社団法人「ちよだニャンとなる会」(古川尚美代表)が平成23年から開催。今回は、生後3カ月~10歳程度までの猫10匹が対象となる予定。
 いずれの猫もワクチン接種や去勢、不妊手術などが済んでいるという。
 事前申し込み不要。費用負担なし。【問】同会(電)070・1467・2828。
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2016.8.28 05:03更新
【産経抄】心が通ったペットを処分できる神経が分からない 8月28日
 江戸に詰めていた姫路藩主、酒井忠以(ただざね)に上京の命が下った。出発の日、手塩にかけた犬が「お供する」と言って聞かない。引き離そうにも近習にかみつき、「とりあえず品川まで」となった。犬は品川で再び暴れ、ついには京までお供したという。
 ▼この噂が時の帝(みかど)の心を打った。主人の後を追う心ばえがいじらしい、と。犬は位階をたまわり、ねたむ人々が歌に詠んだ。〈くらひつく犬とぞ兼(かね)てしるならば/みな世の人のうやまはんうやまはん〉。位(食らい)がつく犬だと知っていたら敬ったのに―。江戸期の奇談集『耳嚢(みみぶくろ)』に収められた話である。
 ▼人の都合で旅のお供になり、留守番にもなる。中には命の期限を定められたペットもいる。飼い主募集のウェブサイトで秒針の音を聞きながら引き取り手を待つ犬猫は多い。「期限まであと□日」の表示は、命の残り時間だろうか。
 ▼東京都知事選で「殺処分ゼロ」を掲げたのは小池百合子知事だった。フリーアナウンサーの滝川クリステルさんらと手を結び、2020年東京五輪までに「人とペットの共生」のモデルを世界に示すという。都内版の記事にあった。
 ▼犬猫の殺処分は平成26年度で10万件を超えた。産経歌壇の一首を思い出す。〈赤十字の毛布を被る少年のリードの先に犬も眠れり〉影山博。震災か戦災か。人の都合で路頭に迷う犬猫がいる。ペットショップの邪魔をするつもりはないが、引き取るという選択で救える命もあることを心に留めたい。
 ▼経験上、情の薄い犬や猫を知らない。忠以の忠犬でなくとも、三日三晩も寝食をともにすれば心が通う。その関係を保健所に委ねて断ち切れる神経が、理解できない。殺処分。4年後の日本から、思い上がったこの言葉がなくなっていればいい。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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