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ジュウガツザクラ
花 ま る っ と #21 秋のお花見 お任せを
中日新聞2022.10.31 Mon.
秋の穏やかな日差しと澄んだ空気につつまれる公園の一角。落葉した木の枝先でかれんな花が風に揺れていた。グラデーションを描く淡いピンクの花びら。この季節にはめずらしい、サクラの花だった。
「狂い咲き」ではない。ジュウガツザクラという二季咲きの品種で、その名の通り十月ごろに花をつける。条件が良ければ冬の間も少しずつ咲き続け、春に再び花期を迎える。一斉にたくさん咲くことはあまりなく、ソメイヨシノのような豪華さはないが、花の少ない季節をつつましく彩り続ける。
サクラを見るとうれしくなるのは日本人の性だろうか。色づき始めた木々とのコントラストはこの季節ならでは。秋うららのお花見に心が弾む。
写真・文 中森麻未
📝 ジュウガツザクラ
バラ科サクラ属。エドヒガンとマメザクラの雑種と推定される。江戸後期に広まった栽培品種で10~20枚ほどの花びらを持つ八重咲き。オエシキサクラ(御会式桜)の別名を持つ。秋や冬に花を咲かせるサクラには他にもシキザクラやフユザクラなどがある。
◎上記事は[中日新聞]からの書き写し(=来栖)
〈来栖の独白 2022.10.31 〉
毎日のように散歩する公園。毎年、この季節に桜を見る。「狂い咲き」の一種かと思っていたが、ジュウガツザクラという二季咲きであると上記。「狂い咲き」は、如何にも言葉が悪い。御免ね。
毎年毎年、公園散策の折、どれほど楽しませてもらっていることか。ありがとう、ジュウガツザクラさん。