産経ニュース 2016.1.28 14:36更新
3歳児虐待、血縁ない幼児「ストレスはけ口に」 身長195センチの容疑者が一方的に暴行…相次ぐ交際相手の虐待、防ぐ手立ては
東京都大田区で、新井礼人ちゃんが死亡した事件。身長195センチ、体重120キロの永富直也容疑者は怒りにまかせ、身長1メートルに満たない幼児に殴る蹴るの暴行を続けた。埼玉県狭山市で3歳の女児が死亡し、母親と内縁の夫が保護責任者遺棄容疑で逮捕された事件をはじめ、母親の交際相手が血縁のない幼児に暴力を振るう事件が後を絶たない。専門家は「『他人の子』という意識が働いて愛着が持てない場合、幼児はストレスのはけ口にされやすい」と話す。
大田区によると、礼人ちゃんが通う保育園では直近の通園日だった25日の着替えの際、体にあざなどがなかったことを確認している。これまでに虐待の相談や通報もなかったという。
しかし、礼人ちゃんの母親は、警視庁大森署の調べに「(永富容疑者が)これまでにも何回かビンタしていた」と供述。「それはしつけの一環だと理解していた」と話している。
法政大学の越智啓太教授(犯罪心理学)は「母親が男から精神的に支配された状態だと、『しつけ』などと子供への暴力に合理的な理由があると考えがちだ」と分析する。
交際相手が幼児に対し、感情のままに暴力を振るう事件は後を絶たない。昨年7月には、静岡県沼津市で、無職の男(29)が交際相手の息子(1)に激しい暴行を加えて死亡させた。犯行は母親が仕事に出ている間に行われた。
平成22年4月には、堺市堺区で無職の男(23)が、交際相手の息子(1)に暴力を振るって死亡させている。男は「子供をあやしたのに泣きやまず、腹が立った」と供述した。
越智教授は「虐待を止めるには目撃した人が通報するか、母親が声を上げる以外手立てはない」と指摘。「はっきりとした傷痕がないと周囲からは虐待が分からないことも多い。自治体にある相談窓口を周知させるなど、母親にサポート態勢の存在を知らせることが必要だ」と話している。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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