「母の命を奪ったが、もう一度母の子に生まれたい」

2006-05-11 | 社会

献身介護に異例の情状冒陳 認知症の母殺害で検察側
   認知症の母親を合意の上で殺害したとして、承諾殺人の罪に問われた無職片桐康晴被告(54)=京都市伏見区=の京都地裁の公判は、検察側が被告の母への愛情を詳述するなど、異例の展開をたどっている。
 15日に開かれる第2回公判には、片桐被告の親類が出廷。献身的な介護の末に、失業などによる生活苦で追い詰められていく被告の様子を証言する予定だ。
 片桐被告は生活苦から母親=当時(86)=との無理心中を計画。ことし2月1日、伏見区内を流れる桂川の河川敷で、母親の首を絞めて殺害したとして起訴された。自分も自殺を図ったが死にきれなかった。
(共同) (2006年05月10日 08時32分)
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 桂川の河川敷。「もう生きられへんのやで。ここで終りや」。被告が話し掛けると、母親は「そうか。あかんか。一緒やで、おまえと」と答えた。殺害を決意した被告は母親の首に手を掛け、その後、自分の首を包丁で切り自殺を図った。被告は拘置所内でも母親の冥福を祈り、写経を続けているという。(中日新聞より)
 
  清らな哀しみが私の胸を浸す。ただ昨年だったか、名古屋市内でまったく同様の事件を起こした被告が死に切れず、裁判で執行猶予となって釈放された数日後自殺を遂げたということがあった。深い失望と痛手を負った人の心は脆弱になっている。・・・ 
 

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