泉水博受刑者 安田好弘弁護士 光岡英司岐阜刑務所長 岐阜地裁[刑務所長の裁量権乱用認める判決]2016/3/29

2016-03-30 | 日録

 〈来栖の独白2016.3.30 Wed.〉
 本日、定期健診に行き、待ち時間に読んだ毎日新聞で以下の記事内容を知った。記事内容とは別に、「光岡英司」との名前に名古屋拘置所時代の古い記憶が甦った。宅間守死刑囚が刑執行されたときは、大阪だったか・・・。「2014.4.1(11)付法務省人事」によれば、《光岡英司 松江刑務所長(福岡刑務所処遇部長)》。日本全国を歩く・・・。
 帰宅して中日新聞などを見たが光岡さんの名前は、ない。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
刑務所長の裁量権乱用認める判決  
 NHK NEWS WEB 岐阜放送局 2016/3/29
日本赤軍が起こしたダッカ事件の際に超法規的措置で出国し、現在、岐阜刑務所で服役している泉水博受刑者らが、刑務所で知人らとの間の手紙のやりとりなどを禁止されたのは不当だと訴えた裁判で、岐阜地方裁判所は「刑務所長の裁量権の乱用にあたる」と指摘し、原告の訴えの一部を認め、国に賠償を命じる判決を言い渡しました。
この裁判は、昭和52年に日本赤軍が起こしたダッカ日本航空機ハイジャック事件の際に超法規的措置で出国し、その後、フィリピンで逮捕され現在、岐阜刑務所で服役している泉水博受刑者らが、刑務所内で平成22年9月以降、知人らと手紙のやりとりや面会ができなくなったのは、刑務所長の裁量の逸脱や乱用だとして知人らとともに国に慰謝料や賠償を求めたものです。
 判決で岐阜地方裁判所の唐木浩之裁判長は「受刑者と刑務所の外の人が手紙をやりとりするのは法律で保障されていて、刑務所長がそれを禁じたことは裁量権の乱用にあたり違法だ」と指摘しました。
また、「受刑者と、ごく親しい関係にあった知人との面会を認めなかった刑務所長の判断も裁量権の範囲を逸脱している」などと述べ、国に20万円を支払うよう命じる判決を言い渡しました。
 判決を受けて会見した原告の代理人の安田好弘弁護士は「受刑者が知人と手紙をやりとりしたり会ったりする権利を認めた今回の判決は人権に配慮した進歩的なものだ」と評価しました。
また、泉水受刑者の知人で、原告の1人の舟橋寛延さんは「手紙のやりとりや面会が突然禁止され、その理由も明らかにされなかった。
 連絡の手段は手紙しかないので認められてよかった」と話しています。一方、岐阜刑務所の光岡英司所長は「判決内容を精査し、関係機関と協議した上で適切に対応していきたい」とコメントしています。
 03月29日 20時20分

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です


付属池田小事件(2001/6/8)から14年 …(宅間守死刑囚 2004年9月14日 刑執行 状況要旨)
 (抜粋)
  47NEWS  共同ニュース 
 宅間死刑執行当日の状況要旨
  宅間守死刑囚と獄中結婚した妻が、19日文書で明らかにした死刑執行当日の状況は次の通り。
 9月14日午前9時40分ごろ、自宅を大阪拘置所の職員が来訪。家の中には通さず、マンションの1階に下りる。職員が口を開こうとした瞬間に最悪の光景が目に浮かび、思わず両手で耳をふさいだ。「本人はキリスト教の教戒を受けているが、奥さんもキリスト教の方なんですか」などと質問される。
 すぐ後に「今朝、きれいに逝きましたよ」と聞かされる。何がなんだか分からないまま、路上に座り込み大声で泣いた。  「なぜこんなに早いんですか?刑確定からまだ1年ですよ。異例じゃないですか?」と質問すると「法務省が慎重に慎重を重ねた検討の上での結果です」と言う。
 その後、拘置所に電話し弁護士同伴で拘置所に行くことをいったんは許可されたが、主任弁護士ではないことを伝えると「認められるのは主任弁護人のみです」と厳しい口調で反論され、結局、午後2時すぎに1人で入る。
 拘置所3階の応接室のような部屋に案内され「遺体はどこにあるんですか?早く会わせてください」とお願いしたが「もうしばらく待ってください」と言われるばかりで、いら立つ気持ちが抑えられなくなった。
 「彼の最期はどうだったんですか」と聞くと「『最後にたばこが吸いたい』と言ったので吸わせました。吸い終わった後に『ジュースが飲みたい』と言ったので飲ませました。終始、取り乱すことなくきれいに逝きましたよ」と聞かされる。
 泣きながら「死んでその人のいったい何が矯正され、更生されるんですか」と聞くと「矯正とは『罪を反省し、謝罪の気持ちを持つということ』だと思います」と言われた。
 「矯正局とは人間の更生に力を貸してくださる場所ではないんですね」とあらためて聞くと「それ以上はお答えできません」と言われた。
 裏門のそばの車の中に安置されたひつぎが目に飛び込んできた瞬間、大声で泣いた。1人の若い刑務官が駆け寄って来て「最後に、奥さんにあてて『ありがとうって、ぼくが言ってたって伝えてください』って言ってました」と口早に小さい声で私に伝えた。
 守の最期の言葉を伝えるためだけに、わざわざ駆け寄ってきてくれた若い刑務官に対し、感謝の気持ちでいっぱいになった。
 「ありがとう」と必死でその刑務官に伝えようとしたが、言葉にならず、何度も心の中で「ありがとう、ありがとう」を繰り返した。「こんな若い人までも執行に立ち会わされたのか」と思い、また違う涙があふれてきた。
 別の職員にせかされ、最初に通された3階の応接室に戻った。埋葬許可証のような書類を手渡され、そこには「死因・その他 死亡時刻・8時16分」と書かれていた。 2004/09/19 17:05【共同通信】 
 ◎上記事の著作権は[47 NEWS]に帰属します
..........
〈来栖の独白〉
 「獄中結婚した妻」の浅薄な死刑廃止論。このような表層の吹っかけ論状態ゆえ、死刑廃止が実現しないのも自明。聖職者・法曹・・・死刑廃止運動群像のなかで私の心を震わせてくれた人は一人もいない。皆、諳んじた小手先の死刑廃止論で止まっている。人間性がない。
-------------


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。