オウム平田信被告 2審判決公判 2015.3.4 Wed. 東京高裁も懲役9年

2015-03-04 | オウム真理教事件

オウム平田被告:東京高裁も懲役9年 仮谷さん拉致など
  毎日新聞 2015年03月04日 10時10分(最終更新 03月04日 12時57分)
 オウム真理教による1995年の目黒公証役場事務長、仮谷清志さん(当時68歳)拉致など3事件で逮捕監禁罪などに問われた元教団幹部、平田信被告(49)の控訴審判決で、東京高裁は4日、懲役9年とした裁判員裁判の1審・東京地裁判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。八木正一裁判長は「過去の量刑傾向から、1審の刑が重すぎるとは言えない」と述べた。
 弁護側は、仮谷さん事件や、宗教学者の元自宅玄関を爆破した爆発物取締罰則違反で「計画を知らされず、他の元幹部と共謀はない」などと主張したが、判決は両事件で教団元幹部との事前の共謀があったと認定した。
 その上で量刑について「被告の役割は従属的だった」とし、同様の関与をした爆発物取締罰則違反の量刑傾向は懲役7年以上だと指摘。「1審は被告が従属的だったことの考察が不十分な点はあるが、傾向から大きく外れて不合理とは言えない」と結論付けた。
 また、弁護側は同じ3事件で98年に懲役6年が確定した元信者と比べて不公平だとしたが、「裁判員制度が導入されたのだから、国民の視点が取り入れられて共犯者より重い刑になるのは、限度はあるが不当ではない」と退けた。
 判決によると、平田被告は教団元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(60)らと共謀して95年2月28日〜3月1日、東京都内で仮谷さんを車で拉致して眠らせ、山梨県の教団施設に監禁。同月19日夜には、宗教学者が以前住んでいた都内のマンション玄関を爆発物で爆破させ、教団東京総本部にも火炎瓶を投げつけた。【島田信幸】
*仮谷さん遺族「平田被告は判決に納得の表情」
 閉廷後、遺族の仮谷実さん(55)は東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、「不満もあるかなと平田被告の顔を眺めていたが、全般的には納得したように見えた。やるべきことはやったという表情だった」と感想を語った。
 高裁は新たな証人尋問を認めず、仮谷さんは控訴審の第1回公判後には「もう少し審理してほしかった」と語ったが、この日は「大枠として1審判断に間違いはないと裁判長から説明があり、理解できた」と述べた。
 平田被告の印象については「記憶に忠実に証言をしたと受け止めている。謝罪し償うことで和解しているが、(これからも)約束をしっかり履行してほしい」と語った。【山本将克】
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