参院民主、社民両党などの有志議員は20日、子どもの脳死判定基準などを議論する「臨時子ども脳死・臓器等移植調査会」設置を盛り込んだ新たな臓器移植法改正案を週明けに提出する方針を決めた。参院第１党の民主党は衆院を通過した臓器提供の年齢制限を撤廃するＡ案と並行審議する考えで、24日にも参院本会議で趣旨説明を行い審議入りする。
民主党の千葉景子、森裕子両参院議員らがまとめた素案では、有識者による「子ども脳死臨調」を内閣府に設置。法施行から約１年かけて、専門家で議論が分かれる子どもの脳死判定基準や、虐待を受けた子どもからの臓器提供を防止する仕組みなどを議論する。幅広い支持を得るため、当初検討した脳死判定基準の厳格化は明記しない。
参院には脳死を人の死と認めることに慎重な議員も多く、1997年の現行法成立の際も脳死を定義する条文を参院で修正した経緯がある。「脳死は一律に人の死」と解釈できるＡ案の成立はなお不透明な状況だ。 (日経2009/06/20 20:31)
http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/e/0fdf8ad63428a242c6a06263aee403d7