トランプ大統領「イスラエルとパレスチナとの中東和平交渉あるかわからない」2018/2/11

2018-02-12 | 国際

トランプ大統領「中東和平交渉あるかわからない」
NHK NEWS WEB 2018/2月12日 6時16分トランプ大統領
 アメリカのトランプ大統領はイスラエルとパレスチナとの中東和平交渉について「交渉があるかどうかすらわからない」と悲観的な見方を示し、エルサレムをイスラエルの首都と認めたみずからの決定に対し、パレスチナ側の強い反発を招く中、交渉再開の見通しは立っていません。
 イスラエルの保守系の新聞「イスラエル・ハヨム」は11日、トランプ大統領のインタビューの内容を伝えました。
 この中で、トランプ大統領は去年12月、エルサレムをイスラエルの首都と認めた決定について、「歴代の大統領が選挙中に公約に掲げながら実現できなかったのは理解できる。認めないようにというとてつもない圧力があるからだ」と述べ、みずからの実行力をアピールしました。
 一方、中東和平交渉については、「パレスチナ側は和平に目を向けていない。イスラエル側も目を向けているのか必ずしもさだかではない。率直なところ交渉があるかどうかすらわからない」と述べ、交渉再開の見通しについて悲観的な見方を示しました。
 中東和平をめぐって、トランプ大統領は、「究極のディール」などと呼び事態の打開に意欲を示してきましたが、エルサレムを首都と認めた決定によってアメリカを仲介役とはみなさないなどとパレスチナ側の強い反発を招き、交渉再開の見通しは立っていません。

イスラエル首相 シリア越境攻撃続行の構え
NHK NEWS WEB 2018/2月12日 6時21分
 イスラエル軍の戦闘機がシリア領内の軍事施設に対して越境攻撃を仕掛けたところ、逆に反撃されて撃墜されたことをめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相は引き続き越境攻撃も辞さない構えを強調し、軍事的な緊張が高まることが懸念されます。
 イスラエル軍は10日、隣国シリアの首都ダマスカス近郊にある、軍事施設に対して「イランの施設だ」として、戦闘機を使って越境攻撃を仕掛けましたが、逆にシリア軍の地対空ミサイルの反撃を受けて戦闘機1機が撃墜され、パイロットら2人がけがをしました。
 イスラエルの軍用機が撃墜されたのは36年ぶりで、イスラエル国内では、戦闘機が撃墜されたことへの衝撃が広がっています。
 こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は11日の閣議で、負傷した戦闘機のパイロットらの労をねぎらうとともに「イスラエルはあらゆる脅威に対して徹底的な攻撃を続けていく」と述べて安全保障上の脅威に対しては引き続き越境攻撃も辞さない構えを強調しました。
 これに対して、シリアでは、地元紙が、「イスラエル軍がこの地域の制空権を握っているという神話を打ち砕いた」とたたえたほか、シリアを支援するイランもイスラエルを非難していて、軍事的な緊張が高まることが懸念されます。

 ◎上記事は[NHK NEWS WEB]からの転載・引用です
――――――――――――――――
エルサレム首都認定、トランプ政権の決断とその波紋 どうして米国はイスラエルを重要視するのか(5)最後に
エルサレム首都認定、トランプ政権の決断とその波紋 どうして米国はイスラエルを重要視するのか(4)
エルサレム首都認定、トランプ政権の決断とその波紋 どうして米国はイスラエルを重要視するのか(3)
エルサレム首都認定、トランプ政権の決断とその波紋 どうして米国はイスラエルを重要視するのか(2) 
エルサレム首都認定、トランプ政権の決断とその波紋 どうして米国はイスラエルを重要視するのか(1) 
---------------------
遠い共存 パレスチナ占領 半世紀 ③聖都の行方 退去強制し「ユダヤ化」
◇ 遠い共存 パレスチナ占領 半世紀 ②入植地の源流 抑圧 暴力の連鎖招く 2017/9/20 
遠い共存 パレスチナ占領 半世紀 ①トランプ氏の影 イスラエル 入植に拍車 2017/9/19
---------------------
エルサレム首都認定--背景にキリスト教福音派 エルサレム問題--地位変更は無効--国連総会で決議を採択 2017/12/22
---------------------
『ユダヤとアメリカ 揺れ動くイスラエル・ロビー』立山良司著 中公新書 

   

...........


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。