産経ニュース 2015.10.13 19:28更新
神戸連続児童殺傷 「元少年A」がネットで有料配信スタート
平成9年に神戸市須磨区で発生した連続児童殺傷事件の加害者の元少年とされる人物が公式ホームページ立ち上げに続き、インターネットで有料の配信サービスを始めたことが13日、分かった。12日付の創刊号ではホームページに寄せられた質問、意見に答えている。
開始した理由については「誰でも気軽に覗けるホームページ上ではなく、元少年Aとよりディープに、魂の触角と触角が絡み合うようなやり取りができるよう、新たに別な場所を設ける」と説明している。
タイトルは「元少年Aの“Q&少年A”」で、購読料は月額800円。隔週で月曜日に配信するという。
「元少年」は今年6月、被害者遺族に無断のまま、事件に至る経緯や現在の心境をつづった手記「絶歌」を匿名で出版し、書店や図書館では販売や貸し出しを自粛する動きが相次いだ。また9月にはホームページが立ち上げられていることが明らかになっていた。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
有料ブロマガ開始で年収1億円も 元少年Aの“ビジネス感覚”
日刊ゲンダイ 2015年10月14日
神戸連続児童殺傷事件の犯人「酒鬼薔薇聖斗」こと元少年Aが、手記「絶歌」の出版、ホームページの開設につづき、今度は有料の「ブロマガ」をはじめた。創刊1号を読む限り、まったく「更生」していないようだ。専門家からは「再犯」の可能性を心配する声もあがっている。
ブロマガのタイトルは、「元少年Aの“Q&少年A”」。配信は隔週月曜日。月額は800円。
ホームページで元少年Aは、〈元少年Aとよりディープに、魂の触角と触角が絡み合うようなやり取りができるよう、新たに別な場所を設けることにしました〉と書いている。
創刊1号では、62人から送られてきたメールでの質問に少年Aが答えている。内容は、たわいもないモノがほとんどだが、自分の精神構造について、〈僕の抱える異常性の本質は、異常性そのものよりも、異常さと、同等かそれ以上のまともさの“ギャップ”の部分にあるのではないかと自分では感じています〉などと自己分析している。
さらに、麻原彰晃の三女アーチャリーに共感し、〈同じ世紀末を特殊な環境で過ごした同年代の者として、自分自身の「生きづらさ」と向き合うヒントになるかもしれません〉と書いている。
それにしても、事件から18年間も沈黙を守ってきたのに、なぜ突然、自分の考えを本やサイトで主張しはじめたのか。月額800円のブロマガをはじめたことで、元少年Aの懐には、年収約1億円が転がり込む可能性があるという。ジャーナリストの井上トシユキ氏がこう言う。
「ブロマガは、メールマガジンと動画をセットで配信するものです。元少年Aは動画も使って自分の考えを訴えるつもりだと思う。有料にしたのは、自分には商品価値があると判断したからでしょう。自分が送った手紙を、週刊文春と週刊新潮が大々的に取り上げたことで確信を得たのだと思う。実際、創刊号を読む限り、ほとんどスター気取りです。どんな部屋に住んでいるのか、どんな顔をしているのか、一瞬でも動画を見せれば、客は喜んでカネを払うと計算したのでしょう。ある意味、元少年Aはビジネス感覚に優れている。1万人が会員登録する可能性があり、その場合、月収は800万円、年収9600万円になります」
さらに、麻原彰晃の三女アーチャリーに共感し、〈同じ世紀末を特殊な環境で過ごした同年代の者として、自分自身の「生きづらさ」と向き合うヒントになるかもしれません〉と書いている。
それにしても、事件から18年間も沈黙を守ってきたのに、なぜ突然、自分の考えを本やサイトで主張しはじめたのか。月額800円のブロマガをはじめたことで、元少年Aの懐には、年収約1億円が転がり込む可能性があるという。ジャーナリストの井上トシユキ氏がこう言う。
「ブロマガは、メールマガジンと動画をセットで配信するものです。元少年Aは動画も使って自分の考えを訴えるつもりだと思う。有料にしたのは、自分には商品価値があると判断したからでしょう。自分が送った手紙を、週刊文春と週刊新潮が大々的に取り上げたことで確信を得たのだと思う。実際、創刊号を読む限り、ほとんどスター気取りです。どんな部屋に住んでいるのか、どんな顔をしているのか、一瞬でも動画を見せれば、客は喜んでカネを払うと計算したのでしょう。ある意味、元少年Aはビジネス感覚に優れている。1万人が会員登録する可能性があり、その場合、月収は800万円、年収9600万円になります」
◎上記事は[日刊ゲンダイ]からの転載・引用です
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“元少年A”の有料配信サービス開始で改めて問われる「少年法」と「更生」の意味
(SPA! ) 2015年10月14日(水)配信
1997年に神戸市須磨区で発生した連続児童殺傷事件の犯人「酒鬼薔薇聖斗」こと元少年Aとされる人物が、インターネットでの有料配信サービスを開始した。タイトルは「元少年Aの“Q&少年A”」で、公式サイトの立ち上げに続き、12日付の創刊号では、ホームページにメールで寄せられた意見や質問に答えている。
開始の理由について運営者は「ホームページ上にFAQコーナーを設けようかとも思ったのですが、想像に反して真摯な内容のメールが多かったため、誰でも気軽に覗けるホームページ上ではなく、元少年Aとよりディープに、魂の触角と触角が絡み合うようなやり取りができるよう、新たに別な場所を設けることにしました」と説明している。
同サイトはWebサービスのFC2を利用しており、購読料は月額800円。「ディープな元少年A情報をヌメヌメ垂れ流してゆく所存」と書かれ、隔週で月曜日に配信するという。9月に開設したWebサイトで告知され、そこから多数のメールを受け取ったといい、寄せられた質問に答える場として配信するという。
ブログに公開されたメルマガ創刊号では、メールで62人から送られてきた質問に答えており、自身の精神構造について「僕の抱える異常性の本質は、異常性そのものよりも、異常さと、同等かそれ以上のまともさの“ギャップ”の部分にあるのではないかと自分では感じています」と分析するなど、丁寧な回答をしている。
少年Aは「関東医療少年院」に送られ、約6年半後の’04年3月に仮退院し、’05年1月1日に本退院となって今年で10年の月日が経つ。今年6月、被害者遺族に無断のまま、事件に至る経緯や現在の心境をつづった手記『絶歌』を匿名で出版し、書店や図書館では販売や貸し出しを自粛する動きが相次ぎ世間を騒がせた。
仮退院の時、法務省と関東医療少年院関係者は「性的サディズムの兆候は見られない。矯正教育が進んで最高の段階に達している。自分のやったことがどんなに酷いことか理解して、贖罪の気持ちを持っている」と説明していた。
そんななか、ネット上では元少年Aの再犯を心配し「少年法」を疑問視する声が広がっている。かつて被害少年の父で医師の土師守氏は、週刊SPA!’09年6月2日号のインタビューで「更生とはどういうことか」と聞かれ、以下のように答えている。
<精神的にちゃんと完璧に変わってもらわないと……。ただ単に「これやって見つかったらヤバイ」とか、理性で抑えているのは更生ではありませんからね。本当の意味でのね。世間的に悪いことをしなかったら更生と言うんだと思いますけど。>
少年院法には「更生」という言葉が初めからなく、加害男性が仮に何か今、事件を起こしたとしても、国が責任を取ることはないという。
<取材・文/北村篤裕>
◎上記事は[@niftyニュース]からの転載・引用です
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◇ 【元少年Aを闇に戻したのは誰か 7年2カ月の更生期間が水の泡】杉本研士・関東医療少年院元院長 2015/9/16
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◇ 『存在の耐えられない透明さ』元少年Aがホームページ開設 画像も パリ人肉事件「佐川一政」への感謝と敬意
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◇ 神戸連続児童殺傷事件 『絶歌』を読み解く 長谷川博一
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