これほど醜悪な引退劇も珍しい。改革を看板にしてきた小泉さんなら、世襲はやらないと言うべきです。

2008-10-02 | 政治

この人の性(さが)は“心底から”腐っている
(ゲンダイネット - 10月02日 10:00)
●自分の人気のあるうちに議員利権を継がせるのが目的
 政界引退を表明した小泉純一郎元首相(66)が27日、公の場で次男進次郎(27)を後継に指名した。
「私が初めて立候補したときよりしっかりしている」と紹介し、世襲批判には「親バカかもしれないが、私も普通の親」と開き直った。
 こんな小泉の引退に「引き際が潔い」「権力に執着しない」「小泉流の美学」といったお追従が聞かれるが、これほど醜悪な引退劇も珍しい。マトモな人間なら、子供を後継から外すものだ。
 政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「小泉さんは、構造改革で自由競争を徹底し、国民には“痛みが伴う”と犠牲を強いてきました。しかし、自分の子供は別。競争なしで後継に据え、痛みを感じなくてすむように取り計らったわけです。郵政造反議員には問答無用で刺客をぶつけたのに、身内になるとまるで違う。改革を看板にしてきた小泉さんなら、世襲はやらないと言うべきです。それがこれでは拍子抜け。小泉さんの汚点です」 進次郎は関東学院大を卒業後、米国に留学し、ワシントンの戦略国際問題研究所に入った。が、だれも実力が認められて就職したと思っていない。髪形はライオン気取りらしいが、我が子は千尋の谷に突き落とさなかった。小泉が突き落としたのは、赤の他人の国民だけだ。
 こんな私欲にまみれた卑怯な政治家を許していいのか。
「小泉人気が残っているうちは、だれも次男坊を無視できません。それも計算しているのでしょう。実際、小泉さんは議員を引退しても政治活動は続けると言っています。影響力を保持しながらの方が、利権も何もかも息子に譲りやすいですからね」(永田町関係者)
 小泉選挙区の神奈川11区では、新党日本の田中康夫氏の出馬が取りざたされている。小泉4代目の誕生なんて冗談ではない。
(日刊ゲンダイ2008年9月29日掲載)

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〈来栖のつぶやき〉

 ま、こういう御仁だとは思っていたので、別段驚きはしない。豊臣秀吉の例を挙げるまでもなく、為政者はおしなべて、そうであるようだ。


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