「日本未来の党」嘉田由紀子知事 傀儡批判に反論「小沢さん使いこなす」 「小沢氏は苦いが効果的な薬」

2012-11-30 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

<嘉田知事>「小沢さん使いこなす」かいらい批判に反論
毎日新聞 11月30日(金)20時16分配信
 日本未来の党代表の嘉田由紀子滋賀県知事は30日、日本記者クラブの党首討論会で、合流する国民の生活が第一の小沢一郎代表について「小沢さんを使いこなせずに官僚を使いこなすことはできない。私は滋賀県の官僚をしっかり使いこなしてきた」と述べ、小沢氏の「かいらい」との批判に反論した。
 嘉田氏は「小沢さんの力を自分のために利用してきた方たちが怖がっているのかなと思う」と指摘。「国民が求める政治を実現するために小沢さんの力を使わせていただきたい」と強調した。
 一方、小沢氏は30日、文化放送のラジオ番組で「いずれ国政に関心を持って、出てこられると思う」と嘉田氏の国政転身に期待感を示した。
 両氏はこれに先立つ30日午前、東京都内のホテルで約1時間会談した。未来は12月2日に衆院選の政権公約と公認候補を発表する予定で、政策や党運営について意見交換したとみられる。【横田愛】
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嘉田知事が小沢氏と4度目の会談
日刊スポーツ[2012年11月30日12時46分]
 日本未来の党代表の嘉田由紀子滋賀県知事と、同党への合流を決めている国民の生活が第一の小沢一郎代表が30日午前、東京都内のホテルで会談した。会談後、嘉田氏は記者団に「これからの選挙について、1時間話した」と述べた。
 公認候補や政権公約について意見交換するとともに、選挙に詳しい小沢氏から全国遊説などのアドバイスを受けたもようだ。嘉田氏は12月2日、日本未来の公認候補と政権公約を都内で記者会見し、発表する。滋賀県4選挙区には地元政界に配慮して擁立を見送る考えだ。
 小沢氏の処遇について嘉田氏は「表には出ていただかない」としている。ただ、関係者によると10月以降、小沢氏と会談するのは30日が4回目といい、党運営や政策面で頼る姿勢が逆に目立っている。
 [2012年11月30日12時46分]
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“小沢氏は苦いが効果的な薬”
NHK NEWS WEB 11月30日 21時32分
 日本未来の党の代表を務める滋賀県の嘉田知事は、30日夜、滋賀県庁で記者団に対し、党に合流する国民の生活が第一の小沢代表について、「きょうの党首討論会で、『小沢氏を使いこなせなくて官僚は使いこなせないだろう』と申し上げたら、会場がどっと反応してくれたので、しっかり使いこなしていきたいと思う。それが党の代表としての責任だと思う」と述べました。
 また、記者団が、「小沢氏を薬に例えるとどんな薬か」と質問したのに対し、嘉田氏は、「苦い薬じゃないか。しかし、効果的な薬だと思う。小沢氏の持っている力を国民が求めている政策実現に利用させてもらう」と述べました。
 一方、嘉田氏は、来月の衆議院選挙に100人程度の候補者を擁立できる見通しになったことを明らかにしたうえで、みずからが今後、国政に進出する可能性は否定しました。
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小沢を利用した人が怖がっている 「永田町異聞」新 恭/「日刊ゲンダイ」2012.12.1/ 『検察の罠』森ゆうこ 2012-12-02 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア 
日本記者クラブの品格とは?
永田町異聞
2012年12月01日(土)
 昨日、日本記者クラブで開かれた党首討論会の第2部は、共同記者会見の場となった。
 思考の監獄から脱走できない記者クラブメディアの“牢名主”のようなベテラン記者の質問に、各党党首が答える盛大なイベントである。
 読売の橋本五郎、朝日の星浩といえば、昨年8月の民主党代表選で小沢の支持を受けて立候補した海江田万里を以下のように責めたてた小沢バッシングの急先鋒だ。
 「党員資格停止中の方が大きな影響力を持っている。異様な光景だ。どう考えているのか」(橋本)
 「小沢さんは秘書三人が逮捕起訴され公判中で、本人は強制起訴された。いまだに国会での説明はない。どうお考えか」(星)
 いまや小沢一郎は無罪が確定し、検事の捏造捜査報告に誘導された強制起訴の不当性が問題になっている。もともと無理筋捜査であることを承知のうえで小沢政界追放の論陣を張ってきたのが彼らだが、いまだに反省の色はない。
 30日の党首討論会における橋本は、「品格ある質疑にしたい」と挨拶しながら、日本未来の党、嘉田由紀子代表に次のような偏見に満ちた質問をぶつけた。
 「卒原発を唱えているが、それ以外の政策はどうも、原発依存ならぬ小沢依存ではないか。小沢さんが役職に就けないのならますます影でという話になる。小沢問題をどういう消化のしかたをしてるんですか」
 小沢問題とは何か。嘉田代表の背後で小沢が悪だくみでもするといいたいのだろうか。
 嘉田が「なぜみなさん、小沢さんをそう怖がるのか」と語り始めるや、嘲笑とともに“牢名主”たちが声を上げて反応した。
 「怖がってません、嫌がってるんです」
 つい本音が出たのだろう。「嫌がっている」。事実よりも気分本位で記事を書いてきた証しだ。「嫌悪」の心理の底に「怖れ」があるのに気づいていないのも、おめでたいほどの単眼思考だ。
 嘉田は彼らの心理を見透かしたように「嫌がっている」と、言いかえたあと、再びおだやかな口調で続けた。 「小沢さんの力を利用した方々が怖がっているのではないでしょうか。国民が求める政治を実現するために小沢さんの力を使いたい。小沢さんを使いこなせずに官僚を使いこなすことはできません」
 しなやかで果敢な切り返しといえよう。
 嘉田は前日のネット党首討論会でも「これまで、小沢さんを利用した人は、自分のために利用したかも知れません。私は小沢さんの力を、日本の政策実現、未来のために使わせていただきます」と語っている。
 「小沢を利用した人が怖がっている」。この言葉には深い意味を感じる。
 どれだけの政治家が小沢の世話になり、薫陶を受けながら、自らの立場やポストを守るため、そのもとを去って行ったことか。マスメディアは、この20数年間、小沢を悪者に仕立て上げ、どれほど世間をあおって商売に利用してきたことか。
 日本記者クラブが真に「品格ある質疑」を望むなら、好き嫌いの牢獄から脱し、事実本位の人間観、社会観、政治観を持つジャーナリストを育成することに力を注ぐ必要がある。
新 恭  (ツイッターアカウント:aratakyo)
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小沢一郎をなぜまだ攻撃するのか  大新聞は現在の特権喪失を恐れている

     

日刊ゲンダイ2012.12.1
小沢一郎こそ腐敗自民政治を崩壊させ細川非自民政権を作り民主党による政権交代を実現し戦後日本の歪んだ政治統治機構の改革を実行している人物ではないのか
「卒原発」を掲げる滋賀県の嘉田由紀子知事(62)が新党「日本未来の党」を旗揚げしたが、大マスコミの報じ方はヒドイものだ。嘉田の背後にはダーティーな小沢一郎がいる。だから、「未来」はうさんくさい。新党結成は、小沢の生き残り戦術。その魂胆は有権者に見透かされ、未来は必ず失敗する――とまあ、こんな論調ばかりである。
朝日は社説で〈新党を作っては壊し、力を保ってきた小沢氏の政治スタイルが復活するようなら、脱原発も選挙向けの口実に終わる〉と書いた。読売の社説は〈クリーンイメージの嘉田氏を「表の顔」に担ぎ出して巻き返そうと考えたようだ。相変わらずの小沢流である〉と嫌みたっぷり。
イチャモンは未来の政策要綱案にも及び、朝日と産経はそろって、3年前に小沢が中心となってまとめた民主党の前回マニフェストと比較。〈こんなに似ている〉と同じことを書いていた。常日頃は主義主張が全く異なるのに、小沢叩きだけは完全一致である。
なぜ、国民生活を第一に考えた政策メニューにケチをつけるのか。メディアは〈「卒原発」は無責任〉と批判するが、それでは原発容認が責任ある政治なのか。子ども1人31万円の「子育て応援券」の理念が悪いのか。高校無償化がいけないことなのか。
大マスコミは「財源はどうするのか」「私たちと同じ失敗を繰り返す」と難クセをつけている民主党の安住幹事長代行の発言をタレ流しているが、そりゃあ、3年前のマニフェストを実現できなかった無能連中はそう言わざるを得ないだろう。
■懲りないメディアのメチャクチャ論法
立大教授の服部孝章氏(メディア法)は、こう言う。
「安住氏の発言は国民との約束を守らなかった責任をタナに上げ、反省の色なしです。本来なら、無責任な民主党政権のメンバーこそ批判されるべきなのに、なぜ小沢氏サイドばかり一方的に叩くのか。卒原発を無責任となじるのだって、経済優先の発想で、果たして暮らしの安全より経済が大事なのか。あまりに短絡的で、とんでもない論法ですよ」
 大マスコミは「嘉田新党の裏に小沢がいる」と、有権者にネガティブイメージを焼きつけるのにシャカリキだが、だからどうした。そもそも新党結成の裏で小沢が動いて、何が悪いのか。もう一度、真の政界再編に挑む姿勢のどこがいけないのか。
09年の政権交代前夜から、メディアは暴走検察と一緒になって謀略事件を騒ぎ立て、「小沢=悪」のレッテルを貼り続けた。しかし、小沢の「完全無罪」は確定したのである。
あれだけ盛んに有罪視報道を繰り広げれば、いつ大マスコミは小沢に名誉毀損で訴えられてもおかしくない立場だ。総懺悔が当たり前なのに、謝罪や反省は全くなし。さらに輪をかけて小沢が悪だと叩き、小沢と一緒になっただけで、嘉田まで潰しにかかるのである。
本当にメディアは懲りていない。とんでもない話だ。
■未来が救った選挙後の絶望的な政治状況
確かに小沢の存在は「劇薬」かもしれない。しかし、政界広しといえども約20年もの長きにわたって、戦後日本の歪んだ政治統治機構の改革に挑んだ人物は小沢以外に見当たらない。小沢一郎こそ、この国に真の民主主義を根づかせようと心血を注いできた唯一の政治家ではないのか。
93年には腐敗しきった自民党を飛び出し、細川連立政権をつくり上げ、38年間に及んだ自民党の「一党独裁」に終止符を打った。同時に自・社談合の「55年体制」という茶番政治を崩壊させたのも小沢である。
民主党を自民党に代わる政権政党に鍛え上げ、政権交代を実現させたのも小沢の功績だろう。
希代の剛腕政治家である小沢一郎を日本の政治のために使うのは当たり前のことだ。小沢を“一兵卒”として使う嘉田知事が興味深い発言をしている。
「これまで小沢さんを利用した人は自分のために利用したかもしれないが、私は小沢さんの力を日本の未来のために使う」「小沢さんを使いこなせずに、官僚を使いこなすことはできない」
まさに、その通りだ。政治の裏も表も知り尽くしている小沢という男を使って、日本の政治を変えればいいのである。
メディアは「嘉田知事は小沢の操り人形にすぎない」という印象づくりに躍起だが、小沢の操り人形より、官僚機構の操り人形となった野田民主党の方が罪深いことは言うまでもない。
■メディアほど既得権益に守られた業界はない
「小沢氏が未来の結党に動かなければ、この国に『未来』はありませんでした」と、筑波大名誉教授の小林弥六氏はこう言う。
「未来が誕生しなければ、3党合意の密室談合で民主政治をかなぐり捨て、国民に大増税を押し付けた民主・自民・公明の野合勢力と、その補完勢力として存在自体が野合の日本維新の会が議席を占める。改憲ウルトラタカ派一色で議会は翼賛化し、民主政治は死滅。野合政治家が跋扈し、今まで以上に税金は私物化され、日本政治はもっと堕落していたでしょう。そんな絶望的な政治状況が嘉田新党の出現でガラリと雰囲気が一変しました。ようやく、まともな選択肢を与えられたことを、多くの有権者は歓迎しているはずです」
本来なら未来の結党に拍手喝采、快哉を叫んでもよさそうなものだが、大マスコミの論調はそうならない。こいつらも官僚機構や税金私物化政治家と同じ穴のムジナだからだ。
嘉田は30日の党首討論で「なぜ皆さん、小沢さんをそう怖がるのか」と疑問を投げかけたが、大新聞テレビは真の改革勢力に特権を剥奪されることにびびっている。
「何だかんだ言って、新聞やテレビほど既得権益に守られている業界はありません。新聞は部数の激減、テレビは広告の激減に苦しむ中、官僚や政治家と組んで、自由競争を避ける『再販制度』や、電波独占の『放送法』『電波法』を死守しなければ即、死活問題です。しかも新聞協会は、あれだけ紙面で税の必要性を説きながら、消費税逃れの『軽減税率の適用』を政府に要求しています。社会の木鐸としての使命を果たさず、さらに権利の拡大を求めるなんて、無節操すぎます」(服部孝章氏=前出)
だから、裁判で完全無罪を勝ち取り、反転攻勢を仕掛ける小沢を恐れる。自分たちの特権が喪失する前に、小沢の政権返り咲きを徹底的に邪魔するしかない。大マスコミの狙いは、そんなところだ。有権者は今度こそ、薄汚れたメディアの小沢叩きに惑わされてはいけないわされてはいけない。
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小沢一郎氏と森ゆうこ氏の対談 森ゆうこ著『検察の罠』

    

p245~
森:ひどいですよね。何でマスコミはあそこまで小沢先生を叩くんでしょう?
p246~
小沢:結局、官僚支配なんだよ。その点は同じなんです、官僚と。たぶん官僚以上に既得権や利権を持っているんだよな。電波とか再販とか。
 だから官僚支配が一番いいんだよ、マスコミは。新聞は再販で保護されて、テレビは一度取った免許は4年から5年に1度必ず見直されるはずなんだけども、実際は一度取ればずっとやれるからね。僕が目の敵にされるのはそういうことを含め、不必要な規則はなくしたほうが良いという意味のことを言うからですよ。
 電波を競争入札している国もあるけど、そんなことをされたら大変だと思っている。小沢の野郎ならやりかねないって(笑)。
森:そういう意味では、やっぱり先生には試練が降りかかるわけですけれども。
小沢:今は上方の方で「維新」という言葉が流行っているけれど、維新というのは革命なんですね。革命というのはやっぱりそう簡単にはできないんだよ。世の中を変えることだから。明治維新だってどれだけ有為な人が死んでいったか。犠牲の上に初めてできることだからね。しょうがないんだな(笑)。
p247~
 この世界で本質を突き詰め変わらずにいるのは難しいこと---森
森:私は先生に初めてお会いしたのが2001年の参議院選挙、投票日が7月29日でしたけれども、その半年前の3月29日に新潟でやった総決起集会においでくださって、そのとき初めてお会いした。だから10年ちょっとたつわけですけれども。
小沢:早いなあ。
森:永田町の世界にはいろんなことがありますよね。誘惑もあるし。だから他の人たちはいろいろ言ったりやったりすることは変わるんですけど、先生は全然その頃と変わらない。
小沢:そうかな。
森:この世界の中で本質をずうっと突き詰め変わらずにいるということは、やっぱり難しいことで。
小沢:そうね。僕が自分の主張を通してこられたのはやっぱり国民、選挙民のおかげです。選挙民が支持してくれてるから筋道を、自分の思うことを通せるんであって。だからそれは非常に幸運だと思うし、感謝しているんですよ。政党だって自民党から何回名前が変わったか。しかも後援会に一度も相談しないで僕はやっているからね。
 それでもちゃんと支持してくれてるっていうことを、僕は非常に感謝しているし、そうである以上、これは貫き通さないかんと思っているだけどね。
森:その一方で2006年の代表選挙では、「変わらずに生き残るためには、変わらなければならない」とおっしゃっています。
小沢:日本が、そして日本人が生き残るためには、旧体制を変えなくちゃいけないと。アンシャン・レジームを変える。変わらずに残るために。「古い上着よ、さようなら」というやつだよ。「青い山脈」だよ。
森:難しいですね。民主党はもはや政権交代したときの民主党ではないというか、正反対だと私は思うんですが。
小沢:いやあ、驚いたね。結局、選挙のときはほとんどの人がほぼマニフェストに沿ったことを言ったんだと思うんだよね。だけど結局何も中身はわかっていないというか、自分はそう思っていないのにしゃべってきたっていう話になっちゃうんだよな、今の現実は。その意味ではほんとにがっかりだね。
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