「の」は必要か
2022/2/8 13:19 コラム 浪速風
今週金曜日(11日)は建国記念の日である。この祝日の名を聞く度に、「の」が余計だと思う。建国記念日とならなかったのは「建国をしのび、国を愛する心を養う日」として制定されたからだ。日本建国の日と認めたわけではないと国会で決めたのである。昭和41(1966)年のことだ
▶戦前、この日は紀元節という祝日だった。日本書紀が「辛酉年(しんいうのとし)の春正月の庚辰(かうしん)の朔(ついたち)」と書く初代神武天皇の即位の日が、太陽暦に直すと紀元前660年2月11日になることから、明治6(1873)年に制定された。が、終戦直後に廃止になった
▶戦後20年以上経ち、建国の日がない国はないとして復活の機運が盛り上がった。反対したのは日本社会党である。いわく「天皇賛美で、戦前に帰る保守反動行為だ」。大もめの末に与野党で歩み寄ったのが、前出の意義を体現する「の」だった。歴史を否定する左翼野党と、安易に妥協する与党の馬鹿馬鹿しさ。今の国会は大丈夫か。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です