オウム真理教と徹底抗戦した家族の物語『激動!世紀の大事件オウム真理教と闘った家族の全記録 ~地下鉄サリン事件20年目の真相~』
「とれたてフジテレビ」更新日:2015/3/11
地下鉄サリン事件から20年。オウム真理教がなぜあれほどの大罪を犯すまでになったのかを改めて検証する。
オウム真理教と徹底抗戦した家族の知られざる“崩壊と再生”の物語
3月20日(金)21時~22時52分
誰よりも早く“オウム真理教の狂気”に気付き、誰よりも長く“麻原彰晃と闘ってきた”男がいる。オウム信者の親たちが結成した、「家族の会(当時・被害者の会)」の会長を今も務める永岡弘行氏だ。
地下鉄サリン事件から20年を迎える2015年3月20日、わが子を救うべくオウムと壮絶な闘いを繰り広げた「家族の9900日」を、実際の映像や独自に入手したオウム真理教内部の音声記録を織り交ぜながら、ドキュメンタリードラマ形式で描く。
これは、教祖・麻原彰晃と徹底抗戦した家族の、知られざる“崩壊と再生”の物語である。
*番組内容
■地獄の幕開け…オウムに出会った息子
1987年、息子がオウムと出会ったその日から、永岡家の“地獄”が幕を開けた。オウム入信までは明るい性格だった息子(当時18歳)は、自室に引きこもって怪しい呪文を唱え始め、奇怪な修行を繰り返すようになる。さらに、人類の救済のため、永岡家の全財産をオウムにお布施したいとまで言い出す。しかし、これはまだ、永岡家に起こる地獄の日々の入口に過ぎなかった。
■麻原彰晃との対決…明かされる教祖の犯罪歴
息子の急変に危機感を抱いた父・永岡弘行氏(当時50歳)は、教祖・麻原彰晃の素性調査を始め、過去に起こした“ある事件”について知る。そして、息子が信じる教祖の犯罪歴を証拠に、永岡氏はひとりでオウム真理教の道場へと乗り込み、麻原と対決する。しかし、過去を暴かれた麻原は、驚くべき行動をとる。
■消えた救世主…坂本堤弁護士一家
オウムに危険を感じた永岡氏は陳情を繰り返すが、警察が動くことはなく、やがてオウム真理教は「宗教法人」として正式に認められる。そんな孤立無援の闘いの中、唯一相談に乗ってくれたのが、坂本堤弁護士だった。そして、永岡氏は“オウムに子供を奪われた親たち”をまとめて1989年10月、「被害者の会」を結成。しかし、その2週間後、坂本弁護士一家はこつ然と姿を消す。
■息子の出家…麻原教祖の選挙戦
1990年1月、急速に勢力をのばすオウムは、国政への進出を企てる。出家信者となった永岡氏の息子は、選挙活動に駆り出される。永岡氏は町を駆けずり回り、選挙活動をする信者を見つけては、かぶっている麻原のマスクを剥がし、息子を探し続ける。そんな中、突然、永岡氏の元に息子から一本の電話が入り、予想だにしなかったことを告げられる。
■人類史上初の化学兵器テロ…松本サリン事件
1994年6月、ついに、オウム真理教は自ら生成した猛毒の神経ガス・サリンを使い、人類史上初の化学兵器テロを起こす。警察の捜査は混迷し、マスコミの犯人探しは加熱。“ある情報”をつかんでいた永岡氏らは、「オウムこそ犯人だ」と、国に訴えるのだが…。
■史上最悪の毒物…VXガス襲撃事件
永岡氏の反オウム活動が活発化する中、ついに、麻原の狂気は、永岡氏にも忍び寄る。1995年1月、麻原はついに永岡氏の“ポア(殺害)”を信者に命じ、永岡氏に絶体絶命の危機が迫る…。そして、その2カ月後の1995年3月20日、地下鉄サリン事件が発生する。
■報道スクープ
未公開!殺人教義…1000本を超える教祖の肉声テープ
取材班は、教団内部で録音された、1000本を超える極秘テープを独自入手。“修行が進む謎の液体”、“監禁”、“洗脳指示”…これまで、公開されることのなかった教団の音声記録を元に、オウムの“殺人正当化”への変貌をひもとく。
■野望の原点…麻原彰晃の幼少期
麻原彰晃の故郷・熊本で、幼い日を知る同級生と元同僚が麻原の“カネ”と“権力”への異常な執着について証言。“極貧”、“愛情の欠如”、“障害”…社会への復讐に走った麻原の心の闇が明かされる。
■教団武装化の裏側…ロシアでの武器調達と人体実験
番組では、オウムの武装化拠点・ロシアを徹底取材。ある機関から独占入手した映像には、マシンガンやミサイル兵器を物色する幹部の姿が…。さらに、「私は実験台にされた」と、ロシア人元信者が猛毒ガスの“人体実験”について告白。
■元古参信者の証言…薬物使用の真実
「修行ではなく、兵隊の大量生産だった…」。元古参信者が教団内で行われていた“謎の儀礼”について激白。そこには、“大量ポア(殺人)”を実行するための人間を作り出す、薬物を使ったおぞましい洗脳手段があった。
■サリン製造の真実…死刑囚・天才科学者からの手紙
オウムの天才科学者と呼ばれ、サリンの製造にも関与した、ある死刑囚がつづった200通に及ぶ手紙を入手。「私は尊師を守るためにサリンを作った」…教祖・麻原が信者に命じた“サリン製造”の実態が明らかになる。
■プロデューサー・石田英史(報道番組部) コメント
「地下鉄サリン事件からちょうど20年となる3月20日に、オウム真理教がなぜ無差別殺人テロを犯すまでになったのかをあらためて検証します。と同時に、オウム真理教事件は、ある日突然、子供がカルト宗教に入信してしまうという、どこの家庭でも巻き込まれる可能性もあり、あらためて家族の在り方を考えさせられる事件でもあるのです。番組では、突如オウムに出家した我が子を取り返すための家族の壮絶な闘いを、当時の映像や新たに入手した音声記録、取材に基づいたドキュメンタリードラマで描きます。多くの若者を飲み込み、重大事件を起こすに至ったオウム真理教とは一体何だったのか?二度と同じ悲劇を起こさないために、考えていただければと思います」
*番組概要
タイトル;『激動!世紀の大事件オウム真理教と闘った家族の全記録~地下鉄サリン事件20年目の真相~』
*放送日時;3月20日(金)21時~22時52分
*ドキュメンタリードラマキャスト
永島敏行
床嶋佳子
碓井将大
根岸季衣
名高達男
他
*スタッフ
チーフプロデューサー:石田英史(フジテレビ報道番組部)
取材統括:青木良樹(フジテレビ報道局)
総合演出:加藤健太郎(クリーク・アンド・リバー社)
制作:フジテレビ報道局
◎上記事の著作権は[フジテレビ]に帰属します
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