北海道 南幌町 母・祖母殺害容疑の高2女子 医療少年院送致とする保護処分決定 札幌家裁 2015/1/21

2015-01-22 | 少年 社会

高2「しつけ厳しく」…虐待通報も 母と祖母殺害容疑
 朝日新聞デジタル  2014年10月2日11時55分
 北海道南幌町(なんぽろちょう)の住宅で、高校2年の女子生徒(17)が母親(47)と祖母(71)を殺害したとして逮捕された事件で、この女子生徒が調べに対して「しつけが厳しく、今の状況から逃れたかった」と話していることが、捜査関係者への取材で分かった。道警は、しつけをめぐるトラブルが事件につながった可能性があるとみて調べている。
 道警によると、1日未明、母は1階、祖母は2階の寝室で寝間着姿で血を流して倒れているのを発見された。道警は2日、司法解剖の結果、2人とも死因は出血性ショックだったと発表。凶器は台所の包丁で、母は首や背中に傷があり、祖母は頭や胸などに多数の傷があったという。
 近くの住民らによると、女子生徒は子どものころから、主に自宅敷地内の離れで暮らし、よく庭の草むしりや雪かきをしていた。祖母は「厳しくしないと教育にならない」と言っていたという。
 道岩見沢児童相談所によると、女子生徒が幼稚園児だった2004年、母親から虐待を受けていると通報があり、必要な措置を講じたことがあったという。
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10年以上続いた「壮絶な虐待」 祖母・母殺害の17歳

    

 朝日新聞デジタル 2015年2月9日21時41分 花野雄太、光墨祥吾
 北海道南幌町の高校2年の三女(17)が昨年10月、就寝中の母親(当時47)と祖母(同71)を包丁で刺して殺害した事件。背景には三女が10年以上にわたり受けた激しい虐待があった。事件は防げなかったのか。
 殴る。ける。竹刀でたたく。火の付いたたばこを腕に押しつける。トイレを使わせず、風呂は夏でも週1回だけ。冬には庭に立たせて水をかける――。
 「壮絶な虐待」。三女の少年審判に提出された家裁調査官の報告書にはそう記されていたという。関係者によると、三女は主に祖母から虐待を受けていた。母親は育児放棄の傾向があり虐待もしていたという。
 「虐待と事件とがこれほど結びついた少年事件を他に知らない」。三女の後見人を務める弁護士は言う。家庭外の非行で警察に補導されるなどして虐待が明るみに出るケースは多いが、三女には事件前まで非行の兆しは見られなかった。
 なぜ逃げなかったのか。教育評論家の親野智可等(おやのちから)さんは「いじめられている子どもと同じで、周囲に助けを求めたら、もっとひどいことをされるかもしれないという恐怖があったのだろう」とみる。
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朝日新聞デジタル
北海道の母・祖母殺害、高2少女を医療少年院送致 家裁
 2015年1月21日23時04分 花野雄太
 北海道南幌町で昨年10月、自宅で母親(当時47)と祖母(同71)を刺殺したとして高校2年の三女(17)が逮捕された事件で、札幌家裁(栗原壮太裁判長)は21日、殺人の非行内容で家裁送致された三女を医療少年院送致とする保護処分を決定した。三女の責任能力や事件の計画性を認めたうえで、祖母や母親による虐待が動機に影響していると結論づけた。
 同日、記者会見した付添人の弁護士は、三女は肉体的、精神的な虐待を受け続け、睡眠障害など心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症していたと、少年審判で認定されたことを明らかにした。
 付近の住民らによると、三女は庭の草むしりや早朝の雪かきをよくさせられていた。冬に庭に立たされてホースで水をかけられ、小麦粉に青汁の粉を混ぜて焼いただけの食事を与えられることもあったという。
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北海道 母・祖母殺害容疑の高2女子、同級生ら1万人が嘆願書「躾の域を超えた虐待…家裁で審理を」 2014-11-05 
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