石川衆院議員、辞職も離党もせず…記者会見
民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、政治資金規正法違反(虚偽記入)で起訴された石川知裕衆院議員(36)は9日、北海道帯広市内で開いた記者会見で、「後援会の皆様の総意として、地域の代表として1日も早く国会に戻って活動するよう強い励ましを受けた。今後も与えられた職責を果たしたい」と述べ、議員辞職も離党もしない意向を示した。
石川被告は「政治資金の出所を不明にするなどの目的で意図的に虚偽の収支報告をしたことはない。水谷建設などから不正な金銭を受領したことは一切ない。もとより、そのような事実を隠すために収支報告書の虚偽記載をしたこともない」として、身の潔白を主張した。
その一方で、「このたびは北海道11区の十勝の皆様に多大なご心配をおかけしたことを心からおわび申し上げます」と陳謝した。
石川被告が公の場で自らの進退について言及するのは、5日に東京拘置所から保釈されて以来、初めて。(2010年2月9日18時40分 読売新聞)
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鳩山首相:「党の判断ある」石川議員進退で
衆院予算委で答弁に立つ鳩山由紀夫首相=国会内で2010年2月9日午後4時6分、藤井太郎撮影 鳩山由紀夫首相は9日の衆院予算委員会で、石川知裕衆院議員の処遇について「(小沢一郎)幹事長と石川議員の間で早く結論を出すべきだ」とした上で、「本人自身の身の処し方が十分でない、あるいは必ずしも国民の思いとは違うときに、党としての判断も当然でてくる」と述べ、党が処分する可能性を示した。平将明氏(自民)の質問に答えた。
また首相は同日夜、石川議員が辞職や離党しない考えを表明したことに関し、「まだ決まっていない。近いうちに小沢(一郎)幹事長が石川氏に会うことになっており、そこで判断が下されると思う」と述べた上で、小沢氏の判断を見守る考えを示した。首相官邸で記者団に語った。【野原大輔、影山哲也】毎日新聞 2010年2月9日21時46分
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石川議員、離党が望ましいと仙谷行政刷新相
民主党の小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で起訴された同党の石川知裕衆院議員が離党も議員辞職もしないと表明したことを受け、仙谷行政刷新相は9日の閣議後の記者会見で離党すべきだとの考えを表明した。
刷新相は「離党という判断をされた方がいいのではないかと思う。私ならそうするだろう」と語った。石川被告の起訴後、離党を求めた閣僚は刷新相が初めてだ。
刷新相は、刑事事件で起訴されたことを理由に一定期間休職とする起訴休職制度を例にあげ「政治家としてはそれになぞらえ、どうされるのがいいか考え、判断していただけると思う」とも述べた。
千葉法相も記者会見で「(進退は)ご本人が判断されること。刑事訴追、起訴されたことは重く受けとめる必要がある。その重みを含めて判断すべきものだ」と語った。
一方、鳩山首相は9日夜、首相官邸で記者団に「近いうちに小沢幹事長が(石川被告に)会う。そこで判断が下されるだろう。それを見守る必要がある」と述べるにとどめた。(2010年2月9日21時20分 読売新聞)
◆石川議員:辞職せず 「離党も辞職もない。これから裁判をやっていく話だ」」=鈴木宗男氏
◆保釈された石川議員「頭からウソ話に乗り、取調べをした検事もとんでもない」 秘書らに保釈条件