植松容疑者、教員の夢叶わず“奇行”目立つ…知的障害者19人殺害
2016年7月27日 8時5分 スポーツ報知
神奈川県相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、26日午前2時すぎ、入所者が首などを刺され19人が死亡、26人が重軽傷を負う事件が起きた。神奈川県警は津久井署に出頭した現場近くに住む元職員の植松聖(さとし)容疑者(26)を殺人未遂と建造物侵入の疑いで逮捕した。
植松容疑者の自宅は事件現場から約500メートルの山あいにある、2階建ての一戸建て住宅。この日、玄関の電気はついたままで、雑草が伸び放題の敷地内には洗車用とみられるホースが出しっぱなしになっていた。
近所に住む70代男性によると、容疑者の家族は3人。約20年前に両親が家を購入し、暮らし始めた。父親は都内の小学校の教諭。容疑者は高校卒業時に「父のようになりたい」と話し教員を目指した。大学時代には近隣の小学校で教育実習をしたこともある。小4の時に容疑者の授業を受けた女子生徒(15)は「算数を教えてもらった。優しかったのに」と困惑した様子で話した。
近隣住民からは礼儀正しくあいさつを欠かさない好青年と受け止められていた。しかし、約4年前に異変が生じた。別の住人によると、容疑者宅から母親が畳をドンドンと叩き、号泣する声が聞こえてきた。数日後、両親が自宅からいなくなり、容疑者が一人で住むようになった。自宅には同年代の友人らが入り浸るようになり、生活が乱れていったようだ。朝まで部屋の明かりがついていることもあったという。
翌夏、男性は容疑者の“奇行”を目撃。自宅前の路上で、派手なビキニを着用した女性と2人で日光浴をしていた容疑者の胸から背中、腕にかけて入れ墨が彫られていた。入れ墨は「和彫りで、ヤクザ映画に出てくるような、唐草模様の本格的なもの」。ゴザを敷き堂々と上半身を露出する様子に驚いた男性は「両親が家を出ていったのは、入れ墨が原因では」と振り返った。1月20日には容疑者とみられるアカウントでツイッターに、背中一面の入れ墨の写真とともに「会社にバレました。笑顔で乗りきろうと思います」と投稿した。
昨年、容疑者が入所者に対して暴力をふるったといううわさが近所で広まった。入れ墨姿を目撃した住人が、容疑者を最後に見かけた5日前には、髪を金色に染めていたという。ある近隣住民は「教師になれず、憧れだった父親にも見捨てられ、不満を抱いていたのではないか」と話していた。
◎上記事は[livedoor・NEWS]からの転載・引用です
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〈来栖の独白〉
>約4年前に異変が生じた。別の住人によると、容疑者宅から母親が畳をドンドンと叩き、号泣する声が聞こえてきた。数日後、両親が自宅からいなくなり、容疑者が一人で住むようになった。
凶行事件が起きると、哀れに思えるのは犯人の親御さんのことだ。事件に至るまでの歳月、どれほどに苦しみ、不安に慄き怯えながら過ごされたことだろう。哀れで、私の胸はいっぱいになる。「子を持つ」とは、恐ろしいことだ。
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◇ 【宮崎勤死刑囚~家族の悲劇 被害者の陰、地獄の日々 父親自殺 改姓 離散】 2006,1,18 坂本丁次
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