認知症
2007-01-23 | 社会
バリデーションという試み。その一つに、息も困難な患者の耳元で、彼女の愛唱した歌(賛美歌)を歌ってあげていた。徐々に息が整って安らかな表情になってゆく。
話しかけること、患者の目線で会話をする、スキンシップ、音楽する。どれも、人間が人間らしく生きる印だ。
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シリーズ 認知症のこころに触れる 第1回 ~バリデーション~
専門家:高橋誠一さん(東北福祉大・総合福祉学部 教授)
ゲスト:荒木由美子さん(タレント)
リポーター:浦田典明アナウンサー
NHK認知症キャンペーンに連動した番組。今回は、先進地ドイツでの取り組みも交え、最新事情を2日間にわたって伝えます。1日目は、従来は難しいと考えられてきた「患者本人とのコミュニケーション」を可能にするケアとして世界的に注目を集める「バリデーション」を取り上げます。この手法が最も浸透している国がドイツです。「本人の言うことを繰り返す」「アイコンタクトを保つ」といった14のテクニックを駆使することで、お年寄りに共感し、受け入れていくケアです。こうしたコミュニケーションを繰り返していく中で、お年寄りとのストレスが減り、はいかいや妄想など、かなり重い症状を抱えていた人たちが、驚くほど改善したという報告もあります。
今回取材したのは、ドイツ南部の町・ノイシュタット市にある老人介護施設パウルゲルハルトハウス。認知症の人と、その心に寄り添おうと努力する介護士の試みを紹介しました。
また、バリデーションは、施設だけではなく、家族や地域へも浸透しています。南部の小さな町に住むシュトムペルト夫妻は、夫が5年前に認知症を発症。はいかいなどを繰り返したため、家族は夜も眠れず、自宅での暮らしに不安を抱いていました。救いとなったのは、「家族のためのバリデーション講習」。認知症の人にも感情が残っていて、相手をあるがまま受け入れることの大切さを知り、気持ちが楽になったと言います。夫妻は、24時間かかりつけ医とつながる「非常通報システム」や、話し相手や散歩などのボランティアも活用しながら、在宅の暮らしを続けていきたいと考えています。
●日本バリデーション協会
バリデーションに関するセミナーやバリデーションワーカーの養成などを行っています。
詳細はホームページをご覧ください。http://www.clc-japan.com/validation/
話しかけること、患者の目線で会話をする、スキンシップ、音楽する。どれも、人間が人間らしく生きる印だ。
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シリーズ 認知症のこころに触れる 第1回 ~バリデーション~
専門家:高橋誠一さん(東北福祉大・総合福祉学部 教授)
ゲスト:荒木由美子さん(タレント)
リポーター:浦田典明アナウンサー
NHK認知症キャンペーンに連動した番組。今回は、先進地ドイツでの取り組みも交え、最新事情を2日間にわたって伝えます。1日目は、従来は難しいと考えられてきた「患者本人とのコミュニケーション」を可能にするケアとして世界的に注目を集める「バリデーション」を取り上げます。この手法が最も浸透している国がドイツです。「本人の言うことを繰り返す」「アイコンタクトを保つ」といった14のテクニックを駆使することで、お年寄りに共感し、受け入れていくケアです。こうしたコミュニケーションを繰り返していく中で、お年寄りとのストレスが減り、はいかいや妄想など、かなり重い症状を抱えていた人たちが、驚くほど改善したという報告もあります。
今回取材したのは、ドイツ南部の町・ノイシュタット市にある老人介護施設パウルゲルハルトハウス。認知症の人と、その心に寄り添おうと努力する介護士の試みを紹介しました。
また、バリデーションは、施設だけではなく、家族や地域へも浸透しています。南部の小さな町に住むシュトムペルト夫妻は、夫が5年前に認知症を発症。はいかいなどを繰り返したため、家族は夜も眠れず、自宅での暮らしに不安を抱いていました。救いとなったのは、「家族のためのバリデーション講習」。認知症の人にも感情が残っていて、相手をあるがまま受け入れることの大切さを知り、気持ちが楽になったと言います。夫妻は、24時間かかりつけ医とつながる「非常通報システム」や、話し相手や散歩などのボランティアも活用しながら、在宅の暮らしを続けていきたいと考えています。
●日本バリデーション協会
バリデーションに関するセミナーやバリデーションワーカーの養成などを行っています。
詳細はホームページをご覧ください。http://www.clc-japan.com/validation/