〈来栖の独白 2019.7.23 Tue〉
早いもので、相撲名古屋場所が終わって、2日が経つ。場所中は、テレビ中継を見るために公園散歩から5時には帰宅するのが私の日課だったけれど、今場所は少し違った。遅くとも4時半までには家に帰る。炎鵬の取り組みを見るためだ。気づいてみると、5時以降の取り組みより、新進気鋭の4時台の関取のそれのほうが面白い。
なかでも、炎鵬。168センチ、99㌔の小躯ながら、見事な技で大きな相手を倒す。後半、勝ち越しに手間取ったが、無事、勝ち越して、技能賞まで勝ち取った。これからが楽しみ。ありがとう! 炎鵬さん そして皆。
(追記)
いつも痛感することだが、力士の皆さん、お若いのに、すでにご自分の顔をもっておられる。どの人も、好いお顔。日々の精進が、ご自分をつくるのだろう。私の顔など何者にもなっていない、この歳で。
2019.7.21 16:20
北の富士氏、技能賞の炎鵬に一句「炎鵬が 大きく見える 夏の空」/名古屋場所
大相撲名古屋場所千秋楽(21日、ドルフィンズアリーナ)関取最軽量99キロ、168センチの西前頭14枚目炎鵬(24)が大翔鵬(25)を下手投げで破り9勝目を挙げ、有終の美を飾った。
入幕2場所目で初めて勝ち越した炎鵬は、多彩な技で盛り上げ初めて技能賞に選ばれた。NHKでテレビ解説を務めた北の富士勝昭氏(77)=元横綱=は「きょうもよかった。9番は素晴らしい」と絶賛。取組後に炎鵬に向けた一句「炎鵬が 大きく見える 夏の空」が紹介されると、「駄作ですから」と謙遜していた。
◎上記事は[サンスポ]からの転載・引用です
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炎鵬が初の勝ち越し、満身創痍も白鵬愛のムチに発奮
[2019年7月20日20時20分]
<大相撲名古屋場所>◇14日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ
妙義龍(左)を寄り切りで破る炎鵬(右)(撮影・森本幸一)
10度目の正直で、業師が泣いた。西前頭14枚目炎鵬(24=宮城野)が、平幕の妙義龍を寄り切って幕内で初の勝ち越しを決めた。
新入幕の先場所から続いていた給金相撲の連敗を9で止めると、重圧から解き放たれ涙を流した。優勝争いは横綱白鵬が琴奨菊に金星を献上して、鶴竜が再びトップに立った。千秋楽の直接対決で鶴竜が勝てば6度目の優勝、白鵬が勝てば両者による決定戦にもつれ込む。
10秒間、右手でタオルを顔に押しつけた。給金を直して引き揚げた支度部屋。込み上げてくるものがあるかと問われると、炎鵬はおえつを繰り返して「みんなにいい報告ができる。うれしい」と声を振り絞った。先場所から勝ち越しの懸かった「給金相撲」に限って9連敗。真っ赤な両目に、苦悩が凝縮されていた。
「緊張で硬かったけど、何も考えずに思い切ってぶつかった」。呼吸が合わず3度目の立ち合い。狙った左前ミツは取れなかったが、懐に潜り込んでもろ差し。168センチ、99キロの小さな体を、しぶとく寄せた。12日目に右足首を負傷。13日目からテーピングを施し、痛み止めも服用するなど、満身創痍(そうい)の中でつかんだ1勝だった。100キロ未満の小兵が幕内で勝ち越したのは、97年秋場所の舞の海(99キロ)以来、22年ぶりだ。
前日に兄弟子の白鵬から「負けたら帰ってくるなよ」と、愛のこもったムチをもらった。「見捨てずに言葉をかけてもらった」と炎鵬。この日、白鵬に勝ち越しを報告すると「おめでとう」と、握手を交えて祝福された。NHKの大相撲動画サービスで、常に再生回数1位を記録する人気業師。大歓声と大横綱の期待に応え、表情を和らげた。【佐藤礼征】
◎上記事は[日刊スポーツ]からの転載・引用です
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*ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
給金相撲 きゅうきんすもう
本場所の勝ち越しをかけた相撲。十両以上なら8勝目,幕下以下なら4勝目をかけた一番。勝ち越すと持ち給金がアップする。
*大辞林 第三版の解説
きゅうきんずもう【給金相撲】
〔勝ち越すと給金が上がるので〕 相撲で、その場所の勝ち越しを決める一番。
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