娘3人を殺害したとして5年前に死刑執行された男=無実の可能性(米テキサス)

2009-10-16 | 死刑/重刑(国際)

5年前に死刑執行、実は無実?…米テキサス
 【ロサンゼルス=飯田達人】米テキサス州で娘3人を殺害したとして5年前に死刑を執行された男が、実は無実だった可能性が高いことがその後の州特別委員会の調査で判明した。
 しかし、リック・ペリー州知事が委員長らを突然解任し、「もみ消しではないか」との批判が広がっている。
 処刑された元自動車修理工のキャメロン・ウィリンガム死刑囚は1991年、夫婦げんかの末に自宅に放火し、屋内にいた幼い娘3人を殺害したとして訴追された。裁判で無実を主張したが、2003年に死刑が確定。04年2月に薬物注射で刑が執行された。
 ところが、04年末に「シカゴ・トリビューン」紙が捜査の誤りを指摘する記事を掲載。これを受け、捜査を再検証する特別委員会が設置された。委員会の委託を受けた放火犯罪専門家は今年8月、「放火と断定する科学的根拠はなかった」と指摘し、ストーブからの失火などの可能性もあったとする報告書をまとめた。
 報告書は10月初めに委員会に正式に提出される予定だったが、直前になってペリー知事が委員長ら4委員を解任、知事と親しい人物が新委員長になった。委員会はその後開かれておらず、報告書は宙に浮いた形になっている。
 知事は、「委員長らは任期切れで代えただけ」と主張している。だが、地元紙は「調査結果をつぶすため職権を乱用した」と厳しく批判。CNNテレビも、知事側近が以前から委員長に圧力をかけていたなどと報じ、波紋が広がっている。
 ペリー知事は、ブッシュ前知事の大統領当選後、00年末に副知事から昇格した。(2009年10月16日07時41分  読売新聞)

 ◎上記事は[読売新聞]からの転載・引用です

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※ <正義のかたち・死刑>重い選択4 証言は嘘だったが死刑は既に執行されていた

   

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