版元の幻冬舎を文学賞贈呈式で批判 作家の葉真中顕さん
2019/5/28(火) 0:23配信 朝日新聞デジタル
優れたミステリー作品に贈られる日本推理作家協会賞の贈呈式が27日、都内であり、小説「凍(い)てつく太陽」で受賞した作家の葉真中顕(はまなかあき)さん(43)が版元である幻冬舎をめぐる騒動に言及した。同社の見城徹社長が特定の作家の実売部数をツイッター上で公表(後に削除)したことに対して、「非常に問題があるということについては同じ思いの方が多いと思う」と批判した。
見城社長のツイートをめぐっては、すぐさま作家や評論家から批判が上がり、葉真中さんもその1人だった。ただ、こうした反応とは異なり、「実売を言うことの何が悪いんだ」とばかりに一部で支持されたことを、贈呈式では強調した。版元と作家の信頼関係や情報の非対称性を無視していると指摘したうえで、「本音とされる部分を露悪的に暴露して、誰かを馬鹿にすること、差別することを喜ぶような風潮や空気は間違いなく存在してしまっている」と懸念を示した。
最終更新:5/28(火) 8:25 朝日新聞デジタル
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2019.5.28 Tue〉
幻冬舎見城徹社長について、思い出すことがある。神戸連続児童殺傷事件・元少年A『絶歌』出版に関わることだ。見城社長は手記出版を元少年Aに勧めておきながら世評を気にし、出版自体は太田出版に押し付けた。見城社長の目論見通り、『絶歌』は世間の誹謗中傷に晒された。
インターネットの時代、読書人口減退・出版不況の時代にあって、老舗でもない「幻冬舎」がやってゆくのは並大抵ではないだろうが。
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◇ 神戸連続児童殺傷事件『絶歌』出版までの舞台裏 週刊文春 WEB 2015.6.17
◇ 少年Aの手記の仕掛人は幻冬舎・見城徹社長 自社では出さず太田出版に押し付け excite ニュース2015.6.17
◇ 酒鬼薔薇聖斗事件から18年 少年Aの手記出版を企図した幻冬舎への風当たり 週刊新潮 2015年1月29日号
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◇ 【「元少年A」を闇に戻したのは誰か 7年2カ月の更生期間が水の泡】杉本研士 『週刊新潮』2015/09/24日号
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◇ 元少年A一家は、被害者遺族から損害賠償請求を起こされ、約2億円の負債を背負っている。これまで約8700万円を返済 ※『週刊朝日』 2015/6/26号
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