概念を覆す音色 舘野泉 傘寿を迎える2016.11月に記念コンサートを開く

2016-10-20 | 本/演劇…など

概念を覆す音色 舘野泉 (ピアニスト)
 週刊文春WEB 2016.10.20 07:01
 ピアニストの舘野泉さんは、2002年、コンサート直後に脳出血で倒れ、右半身の自由を失った。そして「左手のピアニスト」として復活したのが04年。その舘野さんが、今年、傘寿を迎える11月に記念コンサートを開く。
 「節目ではあるのですが、感慨よりも、演奏できる、その喜びの方が大きいでしょうか
 第一次大戦後の欧州で、負傷したピアニストから生まれたのが、左手のピアノ音楽だ。
「藝大生の頃からモーリス・ラヴェルの『左手のためのピアノ協奏曲』が好きでした。だから左手だけになっても、悲壮感より音楽ができる喜びの方が強かった。両手であれ片手であれ、音楽をやることに変わりはありませんから」
 ただ、片手故に単音が流れるだけの退屈な響きをどうすれば変えられるのか、答えを求める日々が続いたという。やがて3カ月ほどで音と音の隙間を繋ぐものが生まれ、いまや黒白の鍵盤の上を自在に泳ぐ五指から、編み込まれたような音が奏でられるほどだ。
「左手の奏者のための楽曲は少なかったのですが、いまは様々な音楽家が提供して下さるようになりました。両手の演奏ではやりつくされた表現も、片手ではまだまだできることが沢山あるからです。例えば指の演奏に加え、肘を打楽器代わりに使う曲を書いたフィンランドの音楽家もいます。鍵盤の右から左と、全身で弾くから大変です(笑)。左手だけで12年弾いていますが、いやぁ飽きないですねぇ」
*「舘野泉 傘寿記念コンサート」
 11月10日 東京オペラシティ・コンサートホール
 https://www.japanarts.co.jp/concert/concert_detail.php?id=478

 ◎上記事は[週刊文春WEB]からの転載・引用です
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〈来栖の独白2016.10.20.THu〉
 ああ、ピアノっていいなぁ。舘野泉さん、希望をありがとう。
 私など専業主婦の、それだけの人生にすぎないけど、日々の楽しみとなっているのはピアノ(状況によって、シンセザイザー)。長く教会のオルガン弾きをやってきたが、老いた日々のためにこそ、主は私をオルガン弾きにしてくださっていたのだと考える。カトリック聖歌・典礼聖歌・・・弾けど尽きない曲の数々。『毎日のミサ』と共に曲を弾き歌い、み言葉、典礼文を読む。幸せなひととき。

   

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