「外国人法案」移民を受け入れる多くの国が社会の分断や治安の悪化に苦しんでいる現実も 2018.11.2

2018-11-02 | 政治

【主張】外国人法案 国会の審議に耐えられぬ
2018.11.2 05:00
 外国人労働者の受け入れ拡大を図るための出入国管理法改正案について政府は2日にも閣議決定を行う。
 法案はこれまで認めてこなかった単純労働を容認し、実質的な永住にも道を開く内容だ。国の形を変え得る政策の大転換であるが、政府は受け入れ規模の見通しや対象職種をどこまで広げるか、肝心の部分さえ明確にしていない。
 来年4月からの実施を目指すというが、なぜそんなに急ぐ必要があるのか。態勢を整えないまま踏み切れば社会に混乱が起き、将来に禍根を残そう。与党にも慎重な意見は多い。この内容では国会審議に耐えられない。
 最も問題なのは対象職種を法律に明記せず、省令などで決定する点だ。裁量次第でどんどん職種が広がりかねない。
 衆院予算委で山下貴司法相は受け入れ人数について「数値として上限は設けない」と述べた。働き手世代が激減していく。将来的に総人口のかなりを外国人が占める状況も想定せざるを得ない。
 目先の労働力不足解消には一定の効果を期待できよう。だが、景気動向などで仕事量は変動する。正社員になれない日本人も多い中、全体の賃金水準が押さえ込まれる方向に進まないか。景気悪化で仕事がなくなっても帰国しない問題などにどう対応するのか。
 社会保障の備えはあるか。安倍晋三首相は参院本会議で「受け入れ拡大に伴い社会保障制度を見直すことは考えていない」と述べた。ただ、健康保険の「扶養家族」には国内居住要件がない。海外に残した外国人家族の医療費まで負担するなど、想定しなかった課題を抱え込むことにもなる。
 新制度は、相当程度の知識や経験を必要とする「特定技能1号」について在留期間を通算5年とし家族の帯同を認めない。だが来日後に結婚や出産する可能性もある。同じ在留資格で家族を持つ人と、帯同を認められない人で不公平感も生まれるだろう。
 法案には、問題や不明点があまりにも多い。移民を受け入れる多くの国が社会の分断や治安の悪化に苦しんでいる現実もある。制度に抜け道やあいまいさを残したまま、「社会実験」を行うようなまねは許されない。
 大規模受け入れに踏み切れば後戻りは難しい。混乱のツケを払わされるのは将来世代である。

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白〉
 不安だ。際限のない移民大国と化さなければよいが。
 大相撲、貴乃花部屋の問題も、突き詰めればモンゴル力士の存在があるだろう。
 無制限の受け入れ…楽観してよいわけはない。日本が日本でなくなってしまわければいいが。
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『帝国の終焉 「スーパーパワー」でなくなった同盟国・アメリカ』日高義樹著 2012/2/13第1刷発行
米政府機関一部閉鎖 3000人が一時帰休に=ロッキード オバマの社会主義的な政策の象徴「オバマケア」
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2 コメント

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外国人労働者受け入れ (あやか)
2018-11-03 07:14:09
この、事実上の移民受け入れ計画は、私も、強い疑念を感じます。
「外国人労働者受け入れ拡大」は、客観的中立的な立場から見ても、メリットよりも、デメリットのほうが多いことは、疑うすべもありません。
 今回の政府の方針は、あまりにも無責任です。
おそらく、自民党政権を支持してきた人でも、外国人労働者受け入れ計画には、反対している人が多いと思います。
それに、私は、「この外国人労働者受け入れ計画」が、何故、どういう経過で決められたのか、その事自体、胡散臭い感じがします。また、何故、来年4月を目処に急に施行しようとするのでしょうか。(こんな重要なことは、多くの人の意見を聞きながら、長期の計画で考えるべき事でしょう)
 私は、この「外国人労働者受け入れ計画」には、強く警戒します。

☆それにしても、産経新聞は勇気のある公正な新聞ですね。
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あやか様 コメント、ありがとうございます。 (ゆうこ)
2018-11-03 11:25:59
>「この外国人労働者受け入れ計画」が、何故、どういう経過で決められたのか、
>何故、来年4月を目処に急に施行しようとするのでしょうか。
 同感!
 何もかも、サッパリわかりません。何を考えているんだか。怖ろしいです。
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