和歌山毒カレー事件、4月21日に最高裁判決

2009-03-31 | 死刑/重刑/生命犯
3月31日16時33分配信 産経新聞
 和歌山市で平成10年に4人が死亡、63人がヒ素中毒になった毒物カレー事件で殺人や殺人未遂などの罪に問われ、1、2審で死刑判決を受けた林真須美被告(47)に対する上告審で、最高裁は4月21日に判決期日を指定した。
 上告審で弁護側は「カレー事件で林被告を犯人とする決定的証拠はない」と主張。「ほかの事件はいずれも金が絡むが、カレー事件は不特定多数を狙ったもので、質が違う。動機もなく真犯人は確実にいる」と結論づけている。さらに、混入されたヒ素と林被告周辺から見つかったヒ素を同一とした鑑定には疑問があり、目撃証言も着衣や髪型から、林被告とは別人だとした。
 一方、検察側は「ヒ素の鑑定結果に疑問を差しはさむ余地はなく、目撃証言も信用できる」と述べ、上告を棄却するよう求めている。
 林被告は捜査段階から無罪を主張。1審では黙秘を続けたが、2審で一転、事件当日のアリバイなどを供述、ヒ素を混入する機会はなかったなどと主張した。
 林被告と犯行を直接結びつける証拠はなかったが、1、2審ともヒ素の鑑定結果などから、「犯人であることを疑うことは余地はない」と判断。林被告側は「ほかにもヒ素を混入できた人物はいる」などとして上告していた。
 2審大阪高裁判決によると、林被告は10年7月25日、地域の夏祭りに調理されたカレーにヒ素を混入。これを食べた4人を殺害し、63人を急性ヒ素中毒にさせるなどした。
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http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/adagio/wakayama.htm

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