袴田さん、浜松に転院 拘置所生活の「拘禁症」再検査、治療進める
産経ニュース 2014.5.27 17:41
静岡地裁の再審開始決定を受け、釈放された元プロボクサー袴田巌さん（７８）は２７日、入院していた東京都内の病院から故郷・浜松市の病院に転院した。長期間の拘置所生活で拘禁症を患っている疑いがあり、再検査を受け、治療を進める。
東海道新幹線で浜松市に到着後、記者会見し「気分は悪くない。浜松に戻ってきて一段落だ」と語った。姉秀子さん（８１）も「しばらく病状を見守りたい」としつつ「医師の診断次第では、一緒に暮らすには時間がかかるかもしれない」と話していた。
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袴田さん ４８年ぶりの故郷 「浜松に戻ってきた」
東京新聞 2014年5月27日 夕刊
静岡地裁の再審開始決定を受け、釈放された元死刑囚の袴田巌（はかまだいわお）さん（７８）が二十七日、二カ月間入院していた都内の病院を出て、転院先の病院がある故郷の浜松市に到着した。帰郷は一九六六年に逮捕されて以来、四十八年ぶり。
袴田さんは姉の秀子さん（８１）＝浜松市中区＝らとともに東京駅から東海道新幹線に乗車。初めて乗った新幹線車内では車窓から天竜川などを眺めて過ごし「乗り心地がよいなあ」と話した。ゆっくりだがしっかりとした足取りで浜松駅の改札を出ると、待ち受けた支援者から歓迎を受け、Ｖサインで答えた。
続いて同市中区で秀子さんと会見。袴田さんは「浜松に戻ってきた」と興奮気味に話した。
袴田さんは三月の釈放後、長期間の拘置による拘禁症状の疑いで入院。病院近くの公園を散歩し、支援者と面会するなどして過ごした。弁護団などによると、最近はプロボクサーだったころの思い出を話し、会話が増えているという。転院先でも心身のケアを続け、体調が良くなれば、秀子さんとの同居も検討する。
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