『神と悪魔を抱いて』 日暮晩夏 プロフィール

2023-04-28 | 本/演劇…など
 

文芸春秋 BOOKS

『神と悪魔を抱いて』日暮晩夏

外界への恐怖心が人間性の地平を拓いた!
人類の最大の発明は、なんでしょうか。都市? 文字? コンピュータ?
いえ、それは宗教かもしれません。外部にたいして常に深い恐怖心を抱く我われ人類は神を異次元に設定し、そうすることによってなんとか自己を救済したのではないかと著者。
神概念の創出は人間精神の智恵であり、核心であったというわけです。
そのために神は全能でならねばならなかったし、本来は暗黒であろう死後の世界をも楽園化しなくてはいけなかったと分析します。
一読、感嘆。全篇にわたって緊密に堅固に、人類の思惟についての永年の著者ならではの考察が展開されています。

目次
第一章 起源と運命
第二章 異空間への飛翔
第三章 二十一世紀へ
第四章 言語というモンスター

担当編集者より
良いこともすれば、悪いことも平気でする。我われ人間は、おそるべき二面性を有している。そして、外部にたいする恐怖心から神なるもの、宗教を生んだ。これらは他の生き物には見られない特徴と分析。敷衍していうならば、人間の思惟の産物である宗教には、悪と善の両義性が著しいと著者。前作『イエスの実像』から三年。ますます冴えわたるスリリングな考察のかずかずをご堪能ください。

 ◎上記事は[文芸春秋BOOKS]からの転載・引用です

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* イエスがその生涯で、「友よ」と呼んだのはユダだけだった。『イエスの実像』日暮晩夏著


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日暮晩夏

 プロフィール
 1943年愛知県に生まれ、刈谷市で育つ。1966年立教大学文学部日本文学科卒業。1968年立教大学大学院修了。その後、高校教諭を経て、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)『この子誰の子 おしゃぶりゴン太に首ったけ』より


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