業者側取り調べた警察官証言
NHK NEWS WEB 2015年11月26日 19時19分
受託収賄などの罪に問われ１審で無罪が言い渡された岐阜県美濃加茂市の市長の２審が名古屋高等裁判所で開かれ、市長への贈賄を自白したとされる業者を取り調べた警察官が証人として出廷し、取調室でのやり取りなどを証言しました。
美濃加茂市の市長、藤井浩人被告（３１）は、市議会議員だったおととし、浄水設備の導入をめぐって、名古屋市の業者から現金合わせて３０万円の賄賂を受け取ったとして、受託収賄などの罪に問われています。
ことし３月、１審の名古屋地方裁判所が、市長に賄賂を渡したという業者の供述は信用できないなどとして無罪を言い渡したため、検察が控訴しました。
２６日、名古屋高等裁判所で開かれた裁判では、市長への贈賄を自白したとされる業者を取り調べた警察官の証人尋問が行われました。
警察官は、検察から自白の状況について尋ねられると「別の詐欺事件で業者を取り調べていたとき互いの家族の話になった。ほかにも罪がないかと諭すと涙を流したあと『市長に２０万円ぐらい渡しました』と話した」と証言しました。
また、現金を渡したとされる現場に、実際は同席者がいたのに、当初の調書には２人だけだったと断定して書かれていたことについては「業者は『同席者はいなかったと思う』と話していたが、ほかの証拠からも同席者の存在がうかがえなかったので断定的に書いた」と答えました。
◎上記事は［NHK NEWS WEB］からの抜粋・引用です
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